2014年07月30日

李登輝元総統が英BBC放送の単独インタビューで「政権交代の実現」に言及

 
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1>> 李登輝元総統が英BBC放送の単独インタビューで「政権交代の実現」に言及
2>> 日本統治時代に建設の発電所、運用80周年で記念式典
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1>> 李登輝元総統が英BBC放送の単独インタビューで「政権交代の実現」に言及

 台湾の報道によると、李登輝元総統は英国BBC放送(中国語サイト)の単独インタビューを受
け、2016年の総統選挙や尖閣問題、日本の集団的自衛権などについての見解を披露されたと伝えて
いる。

 日本が集団的自衛権の行使に向けて憲法解釈を変更したことについては「米国は安心しただろ
う。集団的自衛権は米国と日本の安保条約行使にとって非常に重要だ」と述べ、「台湾が現在直面
している問題として、政府が国民の声に耳を傾けることを最優先にしていないこと、各政党の代表
が民衆の意見を反映していないこと、生活に対する一般市民の自信が足りないことなどを挙げ、こ
れらの問題を解決するためにも2016年の総統選で『政権交代してほしい』と語った」(中央通信
社)と報じている。

 下記にインタビュー内容について詳しく報じている「サーチナ」の記事を紹介したい。

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李登輝元総統「尖閣は日本領。戦前は日本統治下の台湾漁船が操業、台湾が琉球の漁業を管轄していただけ」
【サーチナ:2014年7月29日】

 台湾の李登輝元総統はBBC(中国語サイト)の取材を受け、中国大陸側との「両岸関係」や
「統一問題」、「尖閣諸島の問題」について答えた。「尖閣諸島は日本の領土」との考えを改めて
述べ、日本の統治時代には台湾の行政当局が琉球の漁業を管轄していたと、台湾で尖閣諸島の領有
権についての「誤解」が生じた理由を説明した。中国大陸では経済における過度の接近を批判し
「大魚が小魚を飲み込むことになる」と警告した。

 李登輝元総統は「尖閣諸島は、そもそも日本の領土」と主張している。台湾でも批判の声がある
が、それでも持論を堅持していることを示した。

 中国大陸や台湾当局は尖閣諸島は「台湾の一部だ」と主張している。中国大陸の論理は「台湾は
中国の一部、したがって釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)は中国の一部だ」であり、台湾側は「釣
魚台は台湾の一部だ。したがって中華民国の領土」と主張している。

 李元総統は尖閣諸島の問題を「漁業権の問題があるだけで、領土問題ではない」と主張。

 李元総統はかねてから、「戦前には、台湾の漁民が自由に尖閣諸島周辺海域に行って操業した。
琉球の市場よりも台湾の市場の方が大きかった理由がある」などと説明している。同海域を「自分
の海」と感じていた台湾人の間で、戦後になり「なぜ、漁に行けないのだ」との反発が高まり、そ
れが「台湾のものだった」という誤解につながったという分析だ。

 李元総統はBBCの取材に応えて、戦前は(日本が設置した)台湾当局が琉球の漁業も管轄して
いたと説明。「当時の台湾当局は、台湾の範囲を超えて管轄する場合もあった」という例証をもっ
て、「釣魚台は台湾の一部」という言い方には根拠がないことを示した。

 記事によると李元総統は「日本は明治6年、すでに尖閣諸島を占領していた。国際法の承認も得
た」と発言。具体的にどのような事実を指すのかは明らかでないが、日本は沖縄を完全に領土化し
た1872年(明治5年)び「琉球処分」の後、「大日本府県管轄図」に、尖閣諸島を組み込んだ。

 李元総統は、中国大陸側による「300年以上も前に、釣魚島の主権を有していた」との言い方に
ついては「国際法と歴史の根拠が欠落している」と批判した。

**********

 李元総統は、尖閣諸島問題以外に、台湾および台湾と中国大陸の関係など、さまざまな問題に言
及。中国大陸との関係については「経済や貿易で中国に過度に依存すると、大魚が小魚を飲み込む
ことになる」と発言。現在すでに、中国との関係密接化により台湾では格差の極端な拡大や社会の
混乱が発生していると指摘した。

 台湾の馬英九総統(国民党主席)と中国の習近平主席(共産党総書記)の会談については「不
要」と断言。習主席の立場からすれば、「会談を望むだろう。台湾を中国のコントロール下に置い
たことを意味するからだ」と理由を説明した。

 習近平主席については「毛沢東時代の発想と思想に戻るものだ。すべてをコントロールしようと
している」、「中国に民主をもたらすことはない」と批判した。

 大陸とのサービス貿易協定に反対して3月から4月にかけて発生した学生など若者が主導した反対
運動については「若い人には感心している」と評価。問題の根本は、議会が民衆の声を反映してお
らず、関係者が同協定施行後、人々の生活にどのような影響があるか説明していなかったことと指
摘。

 「学生運動が暴力事件を引き起こす心配はしていなかった。学生運動を暴力事件と見なすべきで
ない。実際に、暴動の要素はなかった」と述べた。

 台湾と中国の「統一問題」については、中国側が「台湾は中国のひとつの省」とみなしているこ
とが、そもそもの問題と主張。統一問題を話し合う前提として「中国は1つの国。台湾も1つの国」
との認識が必要で、「統一問題」とは「2つの国の統一問題」との考えを示した。

 統一のためのさらにひとつ先の前提として、中国の民主化や自由化を挙げ、それらが実現して初
めて、台湾は大陸と統一問題を話し合えると主張。ただし「思うに、中国が民主国家になるのは、
現在の状況からして、無限に遠い先」」とつけ加えた。

 李元総統は、「台湾はそれ自体が独立した国家である」と改めて述べ、独立国家としての自己認
識を含め各種要件を満たすようにする「『台湾正常化』が皆で努力する方向」と、強く述べた。

                                 (編集担当:如月隼人)

**********
◆解説◆

 李元総統の説明によれば、台湾が尖閣諸島の領有権を主張の背景には、戦前からの「あの島の周
辺は、われわれの海だった」との認識がある。日本側としては台湾側の主張を認めるわけにはいか
ないが、そのような考え方に至った経緯については、一定の理解も可能ということになる。

 戦後において尖閣諸島に対する動きを始めたのは、中国大陸側よりも台湾の方が早かった。台湾
漁民は尖閣諸島周辺での「密漁」を繰り返し、島にも上陸し、アホウドリやその卵を乱獲してい
た。1969年には台湾の水産試験所の船が魚釣島に上陸し、国旗を掲揚した。同国旗は米国統治下の
琉球政府が引き抜いた。

 台湾や中国が尖閣諸島の領有権を主張したきっかけに、1968年後半に発表された「海洋石油資源
の埋蔵の可能性」があるとされる。

 しかし中国の場合には、「植民地主義列強により奪われた領土を取り戻し、中国を完全な姿にす
る」という政治的“建て前”があることも見逃すことはできない。「中華民国を名乗る台湾が自国
領と主張したからには、中華人民共和国も同じ主張をしないと、失われた領土を取り戻す努力を放
棄したことになってしまう」という理屈だ。

 台湾(中華民国)は1971年6月11日、尖閣諸島は自国領であると初めて主張した。中国(中華人
民共和国)は約半年後の同年12月30日、尖閣諸島は自国領と初めて主張した。

                                 (編集担当:如月隼人)

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2>> 日本統治時代に建設の発電所、運用80周年で記念式典

 昨7月29日、南投県の日月譚(じつげつたん)に設けられた水力発電所が営業運転開始80周年を
迎えたことから、同地で記念式典が開かれたという。中央通信社が伝えているので紹介したい。

 この水力発電所は、日本統治時代の1920(大正8)年に台湾電力が創立されて以来の悲願とも言
える大事業だった。しかし、台湾電力発足直後から始まった工事は第一次大戦後の不況によって資
金調達がままならず打ち切りとなり、会社自体の存続も危ぶまれるなど紆余曲折を経た。

 しかし、1929(昭和4)年12月、愛媛県出身の松木幹一郎(まつき・かんいちろう)が社長に就
任して翌年に工事が再開、4年後の1934年6月に竣工、水路の通水試験や発電機の試運転などを経
て、7月末から台湾全土へ配電されている。

 「奇跡の工事」と言われ、松木は「台湾電力の父」とその功績を讃えられるも1939(昭和14)年
6月に逝去、翌年10月に日月譚の畔に銅像が建立された。しかし、戦時中の金属供出により失われ
てしまう。台座だけが空しく残っていた。

 ところが2010(平成22)年3月、この松木の事績を知った台湾の人々は、奇美実業創設者の許文
龍氏の寄付を得て胸像を新たに造り、この台座の上に設置したのだった。

 この胸像は発電所の敷地にあるため管理所の許可を得ないと入れないが、日月譚を訪れたときに
は、ぜひここにも足を延ばして欲しい。胸像となった松木の見つめる先に広がる日月譚をぜひ見て
いただきたい。

◆松木幹一郎 - 台灣電力社長胸像除幕式
 http://blog.twimi.net/2010/03/blog-post_08.html

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日本統治時代に建設の発電所、運用80周年で記念式典/台湾
【中央通信社:2014年7月29日】

 (台北 29日 中央社)中部・南投県にある台湾電力大観発電所が今年で営業運転開始80周年を迎
え、29日に同県出身の呉敦義副総統らが参加した記念式典が行われた。

 大観発電所は近隣の日月潭の水を利用して発電する水力発電所で、日本統治時代の1918(大正
7)年に完成、1934(昭和9)年に「日月潭第一発電所」として営業運転を開始した。5基の発電機
が生み出す10万キロワットの出力は、当時アジア最大を誇り、台湾で必要とされていた電力の約
70%をまかなったという。戦後の1985年には大観二廠(第二発電所)が運用を始めている。

 呉副総統は、幼い頃から大観発電所の電力で育ち、自身が南投県長を務めていた時期に第二発電
所が完成したと話し、台湾電力の黄重球董事長(会長)は、1999年の台湾大地震で被災した際、多
くの作業員が早期の復旧に向けて取り組んだことなどを振り返った。

 80年間で328億キロワット時の電力を発電したとされる大観発電所の謝鵬洲所長は、近代的な機
械がなく、交通が不便だった時代に、過酷な環境を乗り越えて建設された施設を「奇跡的な工事
だった」とした上で、一般市民の生活だけでなく商工業の発展においても大きな役割を果たしたと
長年の活躍を称えた。

                               (蕭博陽/編集:齊藤啓介)
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・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
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・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
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・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)

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