2011年04月08日

李登輝元総統が明らかにした台湾救助隊の日本入りを遅らせた「原因」

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>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━ 【平成23年(2011年) 4月8日】

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1>> 李登輝元総統が明らかにした台湾救助隊の日本入りを遅らせた「原因」
2>> 板橋区の「広報いたばし」が「中国(台湾)」を「中国・台湾」に訂正を約束
3>> 日台交流センター長が「台湾の中国返還はあり得ない」と断言、掲載紙に訂正要求
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■ 東日本大震災「お見舞い募金」にご協力を!(日本)

  *募金総額:187万円1000円(4月7日現在)
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☆ 銀 行
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  (ニホンリトウキトモノカイジムキョクチョウ ユハラマサタカ)

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☆ 東日本大震災「義捐金お預かり」振込口座
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■ 李登輝元総統から被災者へのメッセージ[桜H23/3/29]
  http://www.youtube.com/watch?v=iGzkPlnMgUA&feature=youtube_gdata

■ 絵本や児童書の寄贈先【4月10日必着】
  〒029-2311 岩手県気仙郡住田町世田米字世田米駅6番地の2
  中舘公一様 (携帯:080-1810-5300)
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1>> 李登輝元総統が明らかにした台湾救助隊の日本入りを遅らせた「原因」
   事態を生みだした原因は馬英九総統が台湾を地区だとみなしたことの後遺症とも指摘

 李登輝元総統は4月3日夜、台北市内の華泰プリンスホテルにおいて、日本で救助活動を
行った台湾救助隊のメンバーを食事会に招き感謝の意を表した。

 その際、台湾救助隊の日本入りや被災地入りが遅れた原因について中国の存在を挙げ、
また馬英九政権による妨害もあったことを明らかにし、「こうした事態を生みだした原因
は、馬英九総統が台湾を地区だと見なしたことの後遺症である」と指摘した。

 それを4月4日付の「自由時報」が伝えているので、下記に紹介したい。

 なお、台湾政府は地震が起こった3月11日 21時時点で支援を申し入れ、3月13日、医師2
名を含む捜救総隊救難隊35名が成田空港に到着。しかし、なぜか15日になるまで被災地へ
入る緊急通行証が発行されなかったという。

 日本政府は13日夜になって台湾の内政部消防署が組織した捜索救援隊の受け入れを表明、
翌14日に、台湾からの第二陣として捜索救援隊28名が羽田空港に到着。翌日から宮城県名
取市と岩沼市などで生存者捜索救助に当たり、18日に撤収した。

 一方、中国政府も台湾と同じ3月11日21時時点で支援を申し入れ、3月13日、緊急援助隊
15名が中国政府チャーター機で羽田空港に到着、すぐに自衛隊のヘリで移動して岩手県大
船渡市に入り、20日に撤収している。

 ちなみに、韓国からは12日午後、救助犬2頭と救助犬オペレーター5名のチームが羽田空
港に到着。初の海外支援隊の到着となった。

 この海外からの救助隊の受け入れ状況については、4月7日現在で外務省が一覧表にして
発表しているが、3月13日に台湾から到着した医師2名を含む捜救総隊救難隊35名のことは
記載がない。

■ 諸外国・地域・国際機関からの救助チーム・専門家チーム等受入れ日程一覧
  http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/pdfs/ukeirenittei.pdf
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李登輝︰台湾救助隊の日本入りが遅れたのは中国の妨害
馬総統の言う「両岸緩和」は事実ではない 総統を替えるべき
【自由時報:2011年4月4日】
http://www.libertytimes.com.tw/2011/new/apr/4/today-p2.htm

 李登輝元総統は、先月、日本で大震災が発生した際、救助活動のために派遣された台湾
救助隊が政治処理の問題に遭遇し、日本政府が馬政府と交渉した内幕を暴露した。李元総
統は、これらの事件を「中国が原因」と非難、馬総統は今までずっと「両岸関係はすでに
緩和されている」と対外的に述べているが、現実には、中国の台湾に対する圧力は依然と
して影のように影響を及ぼしている。さらに、台湾はもっと能力のある指導者を選ぶべき
だ、と指摘した。

 李元総統によれば、台湾救助チームは3月11日の震災発生後、即座に外交部に対して日本
派遣を申請したものの、外交部からは「暫時待機」の通知。また、救助隊はチャイナエア
ラインの座席予約をしようとしたものの、外交部が同意しなかったため、チャイナエアラ
インは航空券の発券ができなかったという。救助隊は急遽、エバー航空へ依頼、エバー航
空は隊員全員を無料で東京まで搭乗させた。

■外交部:待機は日本側が通知

 章計平・外交部報道官によれば、日本での地震および津波発生当日、外交部はすでに日
本側に対し、救助隊の派遣を含む援助の提供を申し出たものの、日本側はまだ混乱してお
り、外国からの援助を即座に受け入れられる状況ではないことから、台湾からの救助隊に
は待機して出発の通知を待つように伝えた。

 その後、3月13日夜、日本側は台湾政府に対し、救助隊の受け入れ可能を連絡してきたた
め、翌日早朝、内政部所属の特殊救助隊が日本を派遣。そして指定された災害地域で救助
作業を行ったという。

 台湾救助隊の35名のメンバーと3トンにおよぶ装備はエバー航空によって運ばれ、13日に
成田空港へ到着した。これは、海外から一番乗りの救助隊である。さらに、台北市、新北市、
台南市の消防署員で構成された聯合特殊救助隊28名と2.2トンの装備は14日、チャイナエア
ラインによって運ばれ、羽田空港に到着している。

 李登輝元総統は昨4月3日夜、華泰プリンスホテルにおいて、日本で救助活動を行った台
湾救助隊のメンバーを食事会に招き、隊員の犠牲的精神に対し、感謝の意を表した。

 また、李元総統は、日本が外国からの救援を必要とし、台湾救助隊も日本へ向かいたい
としているにもかかわらず、政治的問題すなわち中国が原因となって、台湾の救助隊受け
入れを即座に同意ができなかったと指摘。もし被災者が人為的な原因で救援が遅れたと知
ったら、その心中はいかばかりであろうか。人道的な援助というものは政治やイデオロギ
ーで判断するものではない。さもなければ、苦しむのは被災者だ、と述べた。

 また、台湾救助隊が3月13日に成田空港に到着していたにもかかわらず、15日になるまで
被災地へ入る緊急通行証が発行されなかったことについて、李登輝元総統は、日本は外国
からの援助をかなり必要としているが、こうした政治的な処理をしなければならないのは
「中国が原因だ」と指摘した。

 さらに、台湾救助隊の隊員が着用する制服に中華民国の国旗が描かれ「TAIWAN(台
湾)」と記されているのを見つけた中国人が、中華民国旗を指し、これは「台湾地域」の
印だと言ったことも明らかにした。

■中国は不満:台湾救助隊制服の中華民国旗

 この問題について、台湾救助隊の呂正宗・総隊長も、現場で中国地震局の役人から「こ
れは『台湾地区』のマークですね?」と尋ねられたことを明らかにした。呂隊長が「これ
は中華民国の国旗だ」と答えると、相手は呂隊長を罵ってその場を去ったという。

 李登輝元総統は、台湾は台湾地区ではなく、一つの国家であるが、こうした事態を生み
だした原因は、馬英九総統が台湾を地区だと見なしたことの後遺症である。馬総統はずっ
と両岸関係は緩和に進んでいると発言しているが、事実上、中国の台湾に対する圧力は影
のように潜んでいる、と強調した。

                              (翻訳:本誌編集部)
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2>> 板橋区の「広報いたばし」が「中国(台湾)」を「中国・台湾」に訂正を約束

 東京都板橋区は週刊で「広報いたばし」を発行している。一昨日、板橋区在住の方から、
この「広報いたばし」に「中国(台湾)」という記述があり、台湾が中国の一部と表記さ
れているという指摘をいただいた。

 そこで早速、「広報いたばし」を確認してみると、第7面の「外国の方と茶話〜ティータ
イムを楽しみませんか?」の案内で「中国(台湾)・フィリピン・ブラジル・モンゴルの
お茶の試飲・お菓子の試食……」とあった。

 この「中国(台湾)」という表記は、外務省も認めているように「台湾は中国の一部」と
いうことを意味している。住民基本台帳(住民票)でも多くの自治体は、台湾から転入届
が出された場合の旧住所の国名表記について「中国」や「中国(台湾)」、ひどいところ
は「中華人民共和国」と表記していたことで、平成17年(2005年)ころから問題視され、
平成20年(2008年)には東京をはじめ各地で訂正活動が行われた。

 東京都も「62年の通知が現状に即しておらず、正確ではない」と判断し、平成20年5月30
日付で都内の全区市町村に、台湾からの転入者の場合、本人の届け出に従って「台湾」と
表記することを「差し支えない」とする通知を新たに出した。板橋区でも本会会員などの
要請を受け入れ、「台湾」と表記するようになっている。

 そこで、昨日午前、「広報いたばし」を編集している広聴広報課に連絡してこの表記に
ついて確認してみた。すると、応対した女性職員がなんとあっさり「その表記は間違って
います。中国・台湾です。すみません」と答えた。住民票のことを持ち出す間もなく、拍
子抜けするほどだった。

 そこで、どう対応するのかを確認すると「検討します」とのことだったので、検討結果
を伝えていただくことを約束して電話を切った。

 すると夕方、先に応対した女性職員から電話があり「4月16日号に訂正記事を出します」
とのことだった。すばやい対応に感謝したい。

 やはり、住民票問題や外登証問題で「台湾は中国の一部ではない」と、多くの方が法務
省や自治体に抗議や要望を届けていただいたことが確実に実を結んでいることを実感した。

■ 広報いたばし(4月2日号)第7面
  http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/035/attached/attach_35103_7.pdf
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3>> 日台交流センター長が「台湾の中国返還はあり得ない」と断言、掲載紙に訂正要求

 東日本大震災に対して、台湾で100億円を超える義捐金が集まっていることは本誌でもお
伝えしたとおりだ。

 そこで、「日刊サイゾー」というインターネット紙が「九州ほどの面積しかない台湾の
人口は約2,300万人で、サラリーマンの平均月収は13万円前後。その台湾からの義援金100
億はまさに桁外れの額で、台湾人の親日ぶりがうかがえる。なぜ、ここまで台湾人は親日
なのか」と、その疑問を解くべく、日本の台湾窓口となっている(財)交流協会の「日台交
流センター」に聞いたそうだ。

 4月6日発行の「日刊サイゾー」にその詳細が掲載されている。「国が一丸となり援助の
手を差し伸べてくれる台湾には頭が下がる思いでいっぱいだ。近い将来、なんとかこの国
難を乗り越え、両国親交がさらに深くなることを期待したい」と記事を結んでいる。内容
のあるいい記事だ。下記にURLを掲載するのでぜひご覧いただきたい。

 しかし問題は、ここに紹介されている日台交流センターの発言だ。なんと「戦後、日本
の敗戦にともない台湾が中華民国(中国国民党政府)に返還されました」と答えているの
である。

 わが目を疑った。日台交流センターは交流協会の中にある部署の一つで、交流協会の勤
務が終われば、また外務省に戻ったり大使や公使に就くという。

 つまり、台湾と国交を持たない日本が台湾と交流を続けていくために設けた機関であり、
実質上の外務省の出先機関と言ってよい。その中の日台交流センターの職員が、日本は戦
後、台湾を中華民国に返還したと言ったというのだ。由々しき発言だ。

 この件については、地図帳問題で詳しく論じているのでここでは省略するが、要は日本
が台湾を1945年に中国(中華民国)に返還していたら、どうしてサンフランシスコ平和条
約で台湾を放棄できたのかということだ。これについては日本政府の見解も明らかで、台
湾が中国の領土の一部とは認めていない。つまり、中国に返還などしていないという立場
だ。

 そこで昨日、念のため交流協会に日台交流センターの位置づけを確認しようと連絡を入
れた。応対したのは旧知の方だった。なんと日台交流センター長も務めているという。

 「日刊サイゾー」から取材を受けたという報告はまだ聞いていないと言いつつ、話しな
がらインターネットでこの記事を探し出して、返還について「こういう事実はあり得ない」
と言下に断言した。そこで早速、「日刊サイゾー」から取材を受けたかどうかも含めて調
査するとの返答だった。

 本日、改めて交流協会に連絡すると、「取材を受けた日台交流センターの者は、台湾が
中華民国に返還されたなどとは言っておらず、『日刊サイゾー』に訂正を要求した」との
ことだった。交流協会のすばやい動きに感謝したい。

 しかし、中学校の地図帳や高校教科書など、まだまだ「日本は台湾を中国に返還した」
という誤った記述は横行している。

 実は、昨年8月の中日新聞(東京新聞)でも、同様の記事が掲載され、昨年から中日新聞
(東京新聞)に質問という形で訂正を求めていた。しかし、中日新聞(東京新聞)側は頑
として非を認めない。近々、その経緯を明らかにして、日本李登輝友の会として正式な訂
正を要求する予定だ。そのときは、本誌で先方の担当者の名前も連絡先も明らかにするの
で、ぜひ皆さんのお力添えをいただきたい。

■ 日台交流センターに聞いた「義援金100億突破―」台湾はなぜ親日家が多い?
  【日刊サイゾー:2011年4月6日】
  http://www.cyzo.com/2011/04/post_6993.html
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● 第15回李登輝学校研修団:申し込みフォーム【締切:4月8日】
  http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0086.reg
*同時にパスポートのコピーをFAXかメールでご送付願います。

● 日本李登輝友の会にご入会を!
  文化交流を主とした「日本の生命線」台湾との交流を深める本会活動にご参加いただ
  ける方は、ご入会を! 下記の「入会お申し込みフォーム」からですと、お手軽にお
  申し込みできます。                 (日本李登輝友の会事務局)

■ 入会お申し込みフォーム http://www.ritouki.jp/cgi-bin/enquete/form0005.reg
■ 入会案内 http://www.ritouki.jp/guidance.html
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