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メルマガ版「台湾は日本の生命線!」
中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!
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非礼にも「台湾」を除外した震災救支援国への菅首相の謝意広告
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■「あの台湾に失礼だ」と怒るネットユーザーたち
日本政府は東日本大震災から一カ月を迎えた四月十一日、海外からの支援への菅直人首相の謝意メッセージを盛り込んだ広告を世界の主要紙に掲載した。広告は漢字で「絆」、英文で「絆に感謝します」と題するもの。「世界中からの支援に対し日本国民を代表して心から感謝を申し上げます」といった内容だ。
掲載されたのは米ウォール・ストリート・ジャーナルとインターナショナル・ヘラルド・トリビューン、英フィナンシャル・タイムズ、仏フィガロ、中国の人民日報、韓国の朝鮮日報、露コメルサントで、六カ国七紙なのだが、これに対してネット上では不満や怒りの声が上がっている。
目下集められた義援金の額が最大なのが台湾だ。四月一日の段階で百億円を突破したことが話題となったが、十一日現在ですでに四十三億九千三百万元(約百二十八億六千万円)に達している。しかもその九割は民間からのものだ。
そうした背景には台湾の人々が、日本の悲劇を我がことのように受け止めていることがある。日本への親しみが、人々を日本救援に駆り立てているのだ。
そうしたことも知っているだけに、大勢の国民が「あの台湾に失礼だ」と怒っているのである。
■外務省の答えは「経費の都合で六カ国に絞り込んだ」
これまで日本政府は、震災発生直後に行われた台湾政府からの救援隊派遣の申し出を拒否するなど(中国の救援隊が来日した後に受け入れを決定)、こうした非常時であるにもかかわらず、相変わらずの中国に配慮した台湾への冷淡な姿勢を見せていた。
だからこそ「またしても中国への配慮なのだろう」との疑念も、国民の間で深まっているに違いない。
もちろん私もそういう疑いを抱く一人だ。そこで十一日午後、外務省の総合計画課に電話を掛け、「なぜ台湾の新聞に掲載しないのか」を聞いた。
「台湾は義援金総額トップなのになぜ」と質すと、「あ、そうですね」と「台湾」のことを思い出した職員。しかし「感謝しないと言うわけではない」と続けた。
話によると、今回支援の手を差し伸べてくれたのは百三十四カ国。しかしすべての国の新聞に掲載するとなると、経費がかかってしまう(今はあまり経費をかけることのできる状況ではない)。そこであの六カ国に絞った」という。
ではいったい何を基準に「絞った」のか。それに関しては「いろいろな考慮があったという」。
「いろいろな考慮」とは何かについては、「言えない」とのことだったが、「要するに日本にとっての重要度の順では」と聞いたら、「まあ、そうだ」と答えた。
■外務省の台湾軽視の姿勢を感じた
ただ「台湾各界にも届くよう、お礼のメッセージをすでに伝えているか、伝えることを計画している。だからご安心を」と付け加えていた。
だが私は「それだけでは安心できない」と答えた。
そして「台湾の人々は心底日本のことを心配してくれているのだ。新聞掲載されなかったことを知れば、きっと寂しい思いをすることだろう。私は日本人として、それを恐れる。もっと外務省は台湾にやさしくすることはできないのか」と訴えた。
だが相手は「もちろんです!」と景気よく応えた。これまで外務省がどれほど台湾に冷淡で無礼な態度をしてきたかを、この職員がまったく考えていないことがよくわかった。
決して悪い感じの人ではないのだが、「台湾の国民」と言いかけて、わざわざ「台湾の市民」と言い換えるところなどに、台湾軽視を当然のことと思い込んむ、良心の麻痺した外務省の姿勢を感じた。
■なぜ「台湾四大紙に広告掲載」の計画は見送られたか
たしかに職員が言ったとおり、菅首相の「絆」メッセージは台湾政府にも届けられ、十一日に日本政府の窓口機関である交流協会や日本人会などの代表が合同記者会見を行い、それを公開した。
そこには「台湾からは、地震発生直後から、28名からなる救援隊の派遣、総量約400トンの支援物資の提供、多額の義捐金の申し出などのご支援、また数多くの方々から励ましのメッセージをいただきました。台湾の皆様から示されたこのような心と心の絆に深く感謝申し上げます」との台湾だけに向けた言葉も入っていた。
だから決して政府は、台湾への特別な恩義を忘れたわけではないと言える。台湾の今日新聞網(十一日)によれば、日本政府は「台湾の四大紙に謝意広告を掲載する計画だった。だが予算が足りず、見送られた」のだそうだ。
だがその一方で「実際の原因は、広告には菅直人氏の署名があり、台湾と日本の間には外交関係がないことだとも、その後に伝えられた」ともいうのである。
これは大いにあり得ることだ。首相が「台湾っているのである。直接関与することは、中国から「日本政府は中国との約束を破り、台湾を認めるのか」といった罵声を恐れ戦いているのが政府の実態なのである。
同じく「外交関係がない」国に北朝鮮があるが、ここへなら首相も訪問することができるのは、中国が怒らないからなのだ。
■敵性「ロシア・中国」の新聞に広告を出してどうする
もっとも台湾では政府もマスコミも、広告掲載がなかったからといって文句を言わないばかりか、謝意メッセージを好意的に受け取っている。
馮寄台駐日代表(大使)は十一日、「これは日本にとっては初の外国や外国の人民に対する感謝の手紙だと思う」と強調した上で、次のようなコメントも見せた。
「これまで台湾は日本との関係がとても密接で、台湾人民も日本に対し、最も関心を持ち、最も好意を抱いてきた。台湾人民は心の底から日本を助けたいと願っているし、日本が一日も早くかつての繁栄を取り戻してほしいと願っている。日本人はこれに感激し、駐日代表処には本当にたくさんのお礼の手紙が、一般庶民から寄せられている。台湾人の心は今回、彼らに受け止められていると思っている」
こういう話を聞くと、本当に心が温まる。そしてだからこそますます、台湾国民一人一人が手にする新聞での広告を通じ、「日本の謝意」を届けられなかったことを残念に思うのだ。
これに比べて、人民日報で広告が載った中国での反応はどうだろうか。産経新聞(十二日)によれば、広告に「感謝される対象として『中国』の2文字が見当たらず、『中国をバカにしているのでは』といった反発が起きている」「大手ポータルサイト『捜狐』には11日正午までに約2万3千件の書き込みが殺到。…『なぜ中国への直接の感謝の言葉はないのか』といった不満がほとんどだった」とか。
そもそも中国にしても、ロシアにしても、震災支援を行う一方で、被災地に兵力を大きく割かれている自衛隊の反応を試そうと、自衛艦へのヘリ急接近や領空侵犯などの挑発を繰り返すような国である。
支援を受けているのを理由に、これら許しがたい挑発、侮りにはっきり抗議もできない臆病政府のことだから、両国の新聞に広告を出すのも不思議ではない。
しかし、これでいいのだろうか。
■反日国家に媚びるより親日国家との関係強化を
菅首相はメッセージで次のようにも述べている。
「日本は必ず再生し、復活し、さらに素晴らしい国になります」
「国際社会が示してくださった温かい激励と連帯に応えるためにも、その新生への道を歩むことこそが、我が国の責務であり、最高の返礼であると考えています」
ここでいう日本の「新生への道」「最高の返礼」とはどういうことか。
露中のような敵性国家からどんなに挑発を受け、侮られても怒らないでいるように「新生」するのが「最高の返礼」ということだろうか。
それとも、どれほど中国の非難されようと、そしてたとえ外交関係はなかろうと、台湾国民の日本に対する尊い真心、友情に報いるため、堂々とあの国と付き合うことのできるような、正義と道義を重んじる勇気ある国として「新生」するのが「最高の返礼」ということだろうか。
菅政権のことだから、間違いなく後者であることはない。
しかし国民はどうだろう。台湾の友情に感謝する良識ある者なら、菅政権とはまったく異なる新生国家像を追求したいと思うはずだ。
反日国家に媚びて逆に侮りを受けるより、親日国家を大切にして信頼関係を強化することこそ、日本のあるべき東亜戦略であるのは子供でもわかることではないのか。
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