
>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━【平成23年(2011年) 4月23日】
☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
日台共栄のためにあなたの力を!!
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1>> 日本の復興と繁栄を祈る「台湾歌壇」の人々
2>> 台湾の川柳 阿川 弘之(作家)
3>> 実現させたい白鵬提案の大相撲「台湾巡業」
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■ 東日本大震災「お見舞い募金」にご協力を!(日本)
*募金総額:205万2400円(4月22日現在)
*お見舞い募金は「お志」ですので、いくらでも結構です。
*礼状はお出しできませんことをご了承のほどお願いします。
☆ 郵便局
加入者名:日本李登輝友の会 口座番号:00110-4-609117
・通信欄に「地震」「お見舞い」などとお書き添えください。
・一般の方は郵便局備え付けの「郵便払込取扱票」を、本会会員の方は機関誌『日台
共栄』に添付の郵便払込取扱票をお使いください。
☆ 銀 行
三菱東京UFJ銀行 本郷支店 普通:0012742
日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬
(ニホンリトウキトモノカイジムキョクチョウ ユハラマサタカ)
■ 東日本大震災「お見舞い募金のお預かり」要綱(台湾)
☆ 東日本大震災「義捐金お預かり」振込口座
彰化銀行 古亭分行 帳號5116-51-106275-00 戸口HAYAKAWA TOMOHISA(早川友久)
・義捐金の「お預かり証」をお送りします。
■ 李登輝元総統から被災者へのメッセージ[桜H23/3/29]
http://www.youtube.com/watch?v=iGzkPlnMgUA&feature=youtube_gdata
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1>> 日本の復興と繁栄を祈る「台湾歌壇」の人々
台湾には日本語が生きている。日本語を普通に話す人々がたくさんいる。美しく正しい
日本語を残そうと活動している「友愛グループ」があり、戦中に日本で戦闘機製作に従事
した台湾少年工出身者でつくる「台湾高座会」がある。
話すだけではない。書くという方面では、日本の和歌を心の支えとして生きている限り
和歌を詠み続けていこうという「台湾歌壇」がある。俳句の「台湾俳句会」、川柳の「台
湾川柳会」だってある。『台湾万葉集』もあれば『台湾俳句歳時記』もあり、日本人顔負
けの歌や俳句、そして川柳を詠む。
作家で本会名誉会長の阿川弘之氏は、かつて「文藝春秋」の巻頭エッセイ「葭の髄から」
で「台湾の川柳」について書いている(平成18年11月号)。李琢玉氏の川柳句集『酔牛』
の寄贈を受け、短歌や俳句までは知っていたが、「川柳を作る人たちがゐようとは、およ
そ想像すらしてゐなかつたから、先々月『酔牛』といふ題の台湾川柳句集の寄贈を受け、
内容を見て驚きましたねえ」と、その驚きをつづっている。
阿川弘之氏と親しくお付き合いされているのが、川柳句集『酔牛』の故李琢玉氏とは大
の親友でもあった蔡焜燦(さい・こんさん)氏だ。ご存じのように、蔡焜燦氏は本会の台
湾側カウンターパートである李登輝民主協会理事長をつとめる一方、「台湾歌壇」の代表
でもある。
その「台湾歌壇」の人々が、今回の東日本大震災に際して、日本を励ましたいと3月に開
いた歌会(かかい)に献詠の短歌を持ち寄り、募金までしていただいていた。募金は約43
万円(15万元)にものぼり、献詠の歌を添えて交流協会台北事務所に渡されたという。
ご紹介しようと思いつついささか遅くなったが、ここに献詠の短歌をご紹介したい。一
首一首ていねいに読んでいくと、台湾の人々の日本に寄せる思いがずんずんと心に響いて
はたまっていく。心がふるえ、豁然と奮い起こってくるものを感じる。これが歌の力なの
だろうか。
なお、献詠の歌は「台湾歌壇」のホームページに掲載され、また歌壇メンバーの新高百
合さんのブログ「台湾魂と日本精神」で紹介されている。
また、台湾の短歌や俳句、川柳については、やはり阿川弘之氏の「文藝春秋」の巻頭エ
ッセイ「葭の髄から」を紹介した方がよいかと思い、下記に紹介する。
■ 台湾歌壇
http://www.taiwankadan.org/
■ 台湾からの祈りと激励を短歌で・・・
http://twnyamayuri.blog76.fc2.com/
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献詠─東北関東大震災の被災者の皆様へ
謹んで東日本大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申しあげます。そし
て被災された方々がご不自由な生活から一日も早く抜け出られますように、日本の一日も
早き復興と繁栄を台湾歌壇一同、心よりお祈り申しております。
国難の地震(なゐ)と津波に襲はるる祖国護れと若人励ます 蔡焜燦
大地揺れ大津波襲ふ難さけし東北の人に幸あれかしと 黄伯超
避難所の夜は寒からう不安だらう大震災を凌ぐ人らよ 高淑慎
国被ふ災厄かくも大なれど我信じゐる大和の民を 高井敬子
福島の身を顧みず原発に去りし技師には妻もあるらん 花城可裕
被災地の生と死の報道見続くる身の暖衣飽食詫びたき思ひに 劉玉嬌
原発にいざ立ち向かう武士たちよどうかご無事に生きてくだされ 陳姿菁
日本人よくじけないで悲しみの倍の喜び返ってくるまで (同上)
筆談で「日本どうか」と聴く爺の手を取りぎゅっと唇噛み締む 舘量子
被災地に何かをすべきと思へども非力な我は寄付と節電 坂口隆裕
美しき心のふるさとくずれ落つサイコロのよう只黙祷を 鄭 昌
神あらば心の祖国の災難をとくとく鎮め幸ぞ賜はれ 林禎慧
大なゐに津波にも負けぬ日の本の雄雄しき友どち立ち直れかし (同上)
再三の国難に遭ひし我が友よ春はそこまで近づきしものを (同上)
冬されば春遠からじと人の言ふ日本の友よいざ団結のあれ (同上)
神風の生れ代りか原発を護る勇士らに神の加護あれ 陳瑞卿
大地震津波襲へる友邦に両手を合はせ無事を祈らん 江槐邨
未曾有なる大災難に秩序正し日本民族は世界の典範 (同上)
一瞬にて村諸共に影消ゆる遥かより謹みて黙祷捧げむ 黄培根
テレビ見て心痛みただ涙ぐむ一日も早く復国あれかし 高寶雪
東北の大地震津波の情報をテレビで見つつ我涙する 謝白雲
幾度も電話にて無事確かむる昔なつかしき日の本の友へ 林百合
九度地震津波襲ひし日の本の友ら明るく生くるを祈る 陳珠璋
黙々と天災地変に耐へ抜きて復興に励む人ぞ美はし 李英茂
わが涙悲涙と感涙こもごもに被災にめげず生き抜く人ら (同上)
石巻の大地震と津波独り居の卒寿の師母は如何にぞと聞く 林蘇綿
志して励めよ復興美しの日の本の国不屈の魂 陳清波
大地震原発事故の国難に従容として立ち向かふ日本 荘進源
巨大なる地震に命取られたる御霊の冥福只ただ祈る 荘淑貞
国挙げて未曾有の国難対処する大和魂存亡の秋 姚望林
大地震相次ぐ津波「艱難汝を玉にす」頑張れ!日本 林燧生
悲惨なる災害なれど日本の友よ畏れず出せ底力 林碧宮
涙のみ震災に挑む日本の友よしつかり頑張れ復興近し (同上)
被災地の皆さまよ気を落さずに諸人こぞりて慰問を捧ぐ 蔡佩香
日の本の被災の民に神々の御加護あれかしとひたすら祈る 呉順江
持ち家もカーもことごと流れゆくテレビニュースに瞼がにじむ 李錦上
地震津波跡形も無く痛ましき慰めの言只祈るのみ (同上)
荒れ狂ふ津波に退避報道す大和女の勲雄雄しき (同上)
日の本の民よ頑張れ麗しき故郷(さと)復興の日ぞ遠からじ 黄振聲
何もかも失はれても勇ましく立ち上がる人に賛歌惜しまず (同上)
雪の夜は如何に過すや校舎にて竦む避難者よ我も眠れず (同上)
世界中が見てゐる応援してゐると伝へてあげたき避難所の人に 黄教子
恐怖不安寒さに耐へて秩序ある日本と言はれ悲しくもうれし (同上)
この先の長き苦難の道の辺に咲く四季の花やさしくあれかし (同上)
曾ての日「吾が国」と呼びし土地なれば此の災害の身に沁みいたし 鄭?耀
理(ことわり)を忘れし神かや諍はず平和のみ願ふをかくも痛むる (同上)
台湾歌壇三月二十七日(歌会の日に)
台湾歌壇代表 蔡焜燦
台湾歌壇 有志一同
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2>> 台湾の川柳 阿川 弘之(作家)
【「文藝春秋」平成18年11月号(第84巻 第16号)「葭の髄から115」】
台湾には、日本語の読み書きが自由に出来て、日本が好きで、日本の伝統文化や生活習
慣に強い親しみを抱いてゐる人たちが大勢ゐた。過去形で「ゐた」と書くのは、その人た
ちの大半が日本統治時代の生れ、終戦の年学齢に達したばかりの童児童女だつたとしても、
もはや古稀が近く、構成員の急速に減りつつある世代だから。
此の台湾の老齢者社会の中に、大勢ではないかも知れないが、依然相当数の歌人がおり、
俳人がおり、それぞれの結社を作つて今尚、日本流短詩創作の活動をつづけてゐる。彼ら
の地道な営みは、一つが「台湾万葉集」、一つが「台湾俳句歳時記」となつて結実し、近
年日本で出版された。昔ポルトガルの船員が麗しの緑の島と称へたフォルモサ万葉集の編
著者孤蓬万里(こほう ばんり)氏は、本名呉建堂、台北帝大医学部出身のお医者さんで、
而も剣道八段、どこの国の詩歌ともあまり縁の無ささうなご経歴だが、さきの大戦末期、
旧制台北高等学校理科の生徒当時、犬飼孝教授の万葉集講義に深い感銘を受け、それが歌
作りを始めるきつかけとなつたらしい。
戦後、医業に携はるかたはら季刊誌「台北歌壇」を創刊し主宰し、長い歳月かけて、同
好の士の詠草約五千首を集めた私家版「台湾万葉集」を作り上げる。東京の集英社がこれ
の復刊本を刊行(早くから注文してゐた詩人大岡信氏に負ふところ大きかつたと聞く)、
同書は一九九六年度の菊池寛賞を受賞した。今はもう故人だが、その頃壮健だつた呉建堂
医学博士が台湾より来日、賞の贈呈式に出席、さかんな拍手を浴びて、新聞雑誌でも報道
され、「日本語のすでに滅びし国に住み短歌(うた)詠み継げる」(孤蓬万里作歌)人々
のことが、我が国読者層の間に広く知られるやうになつた。
もう一冊の「台湾俳句歳時記」は、「台湾万葉集」に八年遅れて二〇〇三年、東京西神
田の言叢社が出した。著者黄霊芝氏は一九二八年台南市の生れ、作家で彫刻家で台北俳句
会会長、著者自身の格別の配慮か、篇中各所に台湾の風物民俗を撮つた美しいカラー写真
が百七、八十枚ちりばめてあつてなるほど台湾と日本では四季の移り変はりがちがふ、年
中行事のやり方も、花や鳥や魚の種類もちがふ、独特の歳時記が必要だらうなとよく分り、
句作をしない私にも、読んで面白く眺めて楽しい本であつた。
ところでさて、此処まで実は前置き、これからが本論です。
日本の統治下を離れて六十一年、日本語を話せぬ世代が多数派となつた台湾に、今も歌
人俳人がをり歌壇俳壇があることは叙上の通り、一応の認識を私も持つてゐるつもりだつ
たが、川柳を作る人たちがゐようとは、およそ想像すらしてゐなかつたから、先々月「酔
牛」といふ題の台湾川柳句集の寄贈を受け、内容を見て驚きましたねえ。
著者は「台湾川柳会」の前会長李琢玉氏(本名李?璋)、発行元は大阪の新葉館出版、
番傘川柳会その他の会の役員で日本の川柳作家として名高い今川乱魚氏が編者をつとめて
ゐる。乱魚氏と並んで、著者の友人蔡焜燦氏が序文を寄せており、その一節に曰く。
「あの男は、口が裂けても『私は中国人だ』とは言わない」
「あの男は、知日家でもなく、親日家でもない。私の造語『愛日家』でもない。自らを『懐
日家』と名乗っておる」
そのあと、あの男、すなわち琢玉宗匠が、戦争中召集を受けてお国の為に一所懸命戦つ
た日本陸軍の兵士だつたことが匂はせてある。
蔡焜燦さんは亡き司馬遼太郎氏の著作に度々「老台北」(ラオタイペイ)の名で登場す
る台湾財界の雄、読者の多くが御存じであらう。その蔡さんが乱暴な言い方で「あの男、
あの男」としたしみを示す本名李?璋氏の、「懐日派」風川柳を五句ばかり引用紹介して
置かう。
湯豆腐が満悦至極総入れ歯
文部省唱歌は覚えてる痴呆
過ぎ去った国の旨さを握り寿司
カタカナ語昭和も終に遠くなり
世界一イジメ甲斐あるクニ日本
読んでくすりと笑ひさうになるのが川柳本来の持ち味であらうけれど、私は何遍か、ほ
ろりと涙ぐみさうになつた。李さんの日本語を、軽みと堅確さと両方兼ね備へた由緒正し
い立派な日本語だと感じたのが、ほろりの原因の一つである。
「酔牛」巻頭、著者の肖像写真に「1999年1月8日、友愛会(美しい日本語を守る
会)にて撮影」とキャプションが添へてあるのを見て、一層その感を深くした。さうか、
現在の日本は、表向き国交を絶つてゐる国の老詩人に頼つて国語の品位を保つて行かねば
ならぬ程、文教面で落ちぶれた国になつてしまつたのかと思つた。
此の人の、或は此の人たちの、日本へ寄せる懐旧の情、「世界一イジメ甲斐ある」現状
に対する憂慮、それを私どもはどう受けとめ、何を以て応へたらいいのだらう。私なぞ、
涙を泛べてただ感謝するだけの能しか無いけれど、若い元気な世代の有志はどうか発奮し
て下さい。たかが川柳と思ふ勿れ。十七文字の中に、?々人の世の重大事が秘められてゐ
る。
ちなみに、琢玉宗匠李?璋氏は、――話が前後して礼を失するかたちになるが、かねて癌
を患つてゐて、著書の上梓を待たず、昨年満八十歳で亡くなられたさうだ。未知の間柄に
終り、歿後初めて業績を知つたわけだが、川柳に托した故人の素志を偲びつつ、謹んで哀
悼の意を表する。
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3>> 実現させたい白鵬提案の大相撲「台湾巡業」
台湾の人々は大相撲が大好きだ。衛星中継を通じてリアルタイムで見ている人がすこぶ
る多い。台湾に行くと、「昨日の白鵬は惜しかったね」などと言われることも少なくない。
2006年、初の大相撲台湾巡業は8月19日と20日に台北ドームで開催された。もちろん「満
員御礼」だった。一行が8月17日に台北に着いて21日に帰国するまで、台湾は大相撲で大盛
り上がりだった。
今回の東日本大震災で150億円にも迫る世界一の募金をしていただいたその台湾に巡業に
行って御礼しようと、横綱白鵬が提案したという。さすが角界を代表する横綱だ。今年の
巡業はすべて中止したというが、台湾への慈善巡業はぜひ実現したものだ。皆さんも日本
相撲協会に実現を呼びかけていただければ幸いです。
■ 日本相撲協会
〒130-0015 東京都墨田区横網1-3-28
電話:03-3623-5111
http://www.sumo.or.jp/
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白鵬が開催提案 「海外慈善巡業」
【スポーツニッポン:2011年4月21日】
○…横綱・白鵬が「海外チャリティー巡業」の開催を提案した。2日連続で大関・日馬富士らと宮城野部屋で朝稽古を行った後「震災(復興)の支援をしてくれている国に行ってチャリティー巡業をしたい。台湾がいい」と話した。また、尾上親方の酒気帯び運転については、5月の技量審査場所に向けて本格的に稽古を再開し始めたばかりだけに「明るい話題がほしい…」と嘆いていた。
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文化交流を主とした「日本の生命線」台湾との交流を深める本会活動にご参加いただ
ける方は、ご入会を! 下記の「入会お申し込みフォーム」からですと、お手軽にお
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