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メルマガ版「台湾は日本の生命線!」
中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!
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中国は日テレ「旅猿」を非難するか
ブログでは関連写真も↓
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日本テレビ系の「東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい」はコメディアンの東野幸治と岡村隆史の二人が海外各地を旅する様子を撮影した人気番組。四月二十五日の放送の旅の舞台は台湾。現地のレストランや占い店で楽しむさまに、台湾へ行きたくなった視聴者は大勢いるはずだ。
ところで番組では、何度か台湾国旗のデザインが映し出された。
正確に呼べばそれは台湾国旗ではなく「中華民国旗」だが(いまだ台湾国の建国はなされていない)、それはともかく、この旗を知らない日本人が今日あまりに多いのは、七二年の日中国交樹立に伴う日華断交以来、日本のマスコミがこれをタブー視してきたからである。
日本のマスコミは日中国交樹立以前から日中記者交換協定で、有名な「中国を敵視しない」以外にさらに「二つの中国を作り出す陰謀を弄しない」との誓約も行っていた。
つまり「中華人民共和国と中華民国」という「二つの中国」を容認しない、あるいは「中華人民共和国と台湾」という「一つの中国一つの台湾」を認めないとの誓約だ。
だから政府が中華民国政府の承認を取り消した以降は、「中華民国」の国名はおろか、中華民国旗も報じることすら、自粛対象となったわけである。
ところがマスコミは、同じく未承認国でも北朝鮮に関してはまったく逆の姿勢をとってきた。「北朝鮮」との「地域名」をあとに、わざわざ「朝鮮民主主義人民共和国」という長い正式国名をくっつけて報じるということを、つい数年前まで続けていたわけだ。あの国旗の表示も、制限などされておらず、そのため国民は、この旗には馴染みがあるのである。
ではなぜ台湾だけは国名も国旗もダメなのかと言えば、それは中国の政治的配慮である。
国家権力を監視するのがマスコミの使命とされるが、このように外国の権力に屈しているのが日本のマスコミの憂えるべき現状なのだ。これではまるで、台湾の国家の実態を否定し、あの島が中国の領土の一部だと、中国に変わって宣伝しているに等しいではないか。
しかしこのような反台マスコミに支配された日本に対し、台湾の人々はなおも好意的であるのは、今回の日本の大震災への救援に大々的に乗り出してくれたことでも明らかだ。
そこで国民の間でも台湾に対する感動の輪が広がりつつあるのだが、それでも相変わらず心を動かさないのもマスコミである。横暴な中国に媚びるあまり、台湾に感謝するとの良心を喪失してしまっているらしい。
たとえば毎日新聞は四月十五日、「海外からの支援チームの活動内容」を各国の国名、国旗とともに報じる際、台湾については国旗を載せず、代わりにチャイニーズタイペイ五輪委員会旗を出した。
中国の妨害圧力のため、オリンピックなどの国際競技会で国旗を出せない台湾が、その代用品として使う、五輪マーク入りのあの旗である。
このように毎日新聞は中国を恐れるあまり、台湾からの支援チーム(国際救助隊)をスポーツチーム扱いにするとの、あまりにも失礼な報道をやってしまったわけだ。
もっとひどいのはNHKだ。四月二日の報道番組「海外ネットワーク」で映した「海外からの支援物資」の一覧表で、各国の国名、国旗とともに内訳を示したとき、台湾の場合は国旗欄を空白にした。そしてそればかりか、中国と同一枠に書き込んだため、全国の視聴者の前で台湾は、中国の領土の一部として紹介されてしまったのだ。
一覧表は外務省の資料を基にしたとされるが、同省の資料で台湾と中国は別枠になっており、これがNHKによって敢えて行われた事実捏造であることは間違いない。これはもはや「台湾に失礼」といったレベルの問題ではなく、完全なる中国の政治宣伝・洗脳工作への加担である。
このように、日本のマスコミはこれまで、北朝鮮の国旗はOKでも台湾の国旗だけはタブーとし、あたかもこの世にその旗が存在しないかのような、あるいはそのような国が存在しないかの如き報道姿勢を続けてきたわけだが、そもそも真実報道の使命を放棄しなければならないほど、中国からの圧力は大きいのだろうか。
もしや実際には必ずしも圧力などなく、ただたんにマスコミ各社が自粛しているだけではないのか。そのような話を何度かマスコミ関係者から聞かされてきたし、今回の「旅猿」が堂々と国旗デザインを映し出しているのを見ても、そんなものではないかとも思うのである(ちなみにこの番組では「台北」を「首都」と呼び、台湾を「国家」として扱っている)。
果たして「旅猿」に対し、中国は圧力をかけるだろうか。次回の五月二日の放送も、引き続き舞台は台湾だから、そこで再び国旗が映されるか否かに注目したい。
もしそれが映されれば、中国から「お咎め」などなかったということになるだろうか。
もっとも、ここでこのような文章を書いたため、初めてこの話が中国側の知るところとなり、それで初めて番組に圧力が掛かかり、せっかくの国旗が消えてしまったらどうするのか、との意見もありそうだが、私はそうは考えない。
もしコソコソと中国に気付かれないことを幸いとするのがマスコミの現状なら、私はそのような現状など、一日も早く打破されなければならないと思っている。
そして、逆に中国と多くの国民が注視するなか、「旅猿」が掲げるべき台湾の国旗を淡々と掲げ、「日本のマスコミもやればできる」というモデルを示しくれれば、と願ってやまない。
何しろ中国に批判される前に自粛するような臆病なマスコミなら、かえって中国の圧力を招きかねないからだ。
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●次回5月2日(月)の日本テレビ系「東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい」の放送は23時58分〜24時29分。台湾のさまざまな魅力も堪能できそうだ。
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発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)
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