2011年05月03日

中国国防部が「中国脅威論」を散布する日本国民を批判

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中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!

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中国国防部が「中国脅威論」を散布する日本国民を批判
―ここで見るべきあの国の「弱点」

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〇六年十二月、当時民主党代表だった前原誠司氏が米国での講演で「中国は経済発展を背景に軍事力の増強、近代化を進めている。これは現実的脅威だ」と述べた。そして同月、当時の麻生太郎外相も記者会見で「隣国で十億の民を持ち、原爆を持ち、軍事費が十七年間、毎年二桁伸び、内容も不透明と言うのなら、どんなことになるか。かなり脅威になりつつある。そういう意識がある」との語った。

どちらもただ単に現実を述べただけの発言だが、これらに猛反発したのが中国だった。

ではなぜあの国は、ここまで海外の「中国脅威論」の広がりを恐れるかといえば、それは?小平以来の韜光養晦政策(爪を隠して外国との摩擦を避けながら富国強兵を推進する)の障害になるからだ。

だが「爪」はいつまでも隠しきれるものではない。そこでそうした政策を進めるのに不可欠となるのが、「脅威論」を否定してくれる中国翼賛の政治勢力を各国で養成することなのである。そしてそうした媚中勢力なら日本では早くから培われている。

だからこのときも日本の政界では、まさに中国に呼応する言論が噴出した。たとえば社民党の照屋寛徳衆議院議員は「中国の現実を正しく理解せず、日中友好を無視し、国民のナショナリズムを鼓舞するような中国脅威論の牽連に、私は賛成できないとの立場である」「日本と中国は、信頼関係を大事にして日中友好を深め、拡大をすべきである」と訴えながら、政府に対して「中国を脅威として捉えているのか」との質問趣意書を提出した。

そしてこれに対して政府は翌月、次のような答弁を閣議決定した。

「(中国が)日本侵略の意図を持っているとは考えていない。中国を脅威と認識しているわけではない」「日中共同声明や日中平和友好条約で、両国間のすべての紛争を平和的手段で解決し、武力などに訴えないことを確認している」

つまり中国には「侵略の能力」はあっても「侵略の意図」はないから脅威にはならないとの、あまりに馬鹿げた政府見解が示されたのだ。

しかしその後も軍事費の二桁成長を続ける中国。たとえば今や現実として、東支那海で中国海軍は、軍事デモンストレーションを繰り返し、日中間の領海問題の武力解決を示唆しているではないか。政府がなおも中国の脅威を否定するなら、それは国家、国民を裏切るものである。

そうした深刻な情勢を受け、防衛省のシンクタンクである防衛研究所は四月六日、中国の軍事動向だけに関する初の報告書、「中国安全保障レポート」を公表し、中国軍の軍備拡張の実態を詳述するに至った。

一方、それに対して中国だが、同月二十七日、国防部が「透明さを開放するための措置」(新華社)とした開催した初めての定例記者会見で、早速この「レポート」を批判したのである。

この日は記者から次のような質問が出た。

「最近日本のシンクタンクが報告書で、日本の自衛隊と中国軍との間の摩擦は否定し難いと指摘した。北沢俊美防衛相は対中関係を発展させると同時に日米韓関係も強化するべしとメディアに語った。日本は日増しに増強される海軍の実力を懸念している。中国側はこれに対しどう批評するか」

これを受けて国防部の耿雁生報道官は、次のように述べた。

―――中国側は日本の防衛大臣の中国に関する発言と防衛研究所の報告に注意を払っている。日本側の言論は中国が平和発展の道を堅持し、防衛性の国防政策を進めている客観的事実を無視するものだ。中国の軍事脅威を誇張することに、中国側は強い反対を表明する。

―――近年来、中日防衛交流は進展を見せているが、しかし厳重な障害も存在する。特に日本の少数の人々や一部のメディアが悪意で中国軍の発展に関して騒ぎ立て、民衆を誤導し、中日友好の民意面での基礎を損ねているのはそれだ。

そしてその上で、以下のメッセージを日本に発しているのである。おそらくこれは日本に扶植された媚中勢力への「中国脅威論を否定、払拭せよ」との指示でもあるのだろう。

―――我々は双方が妨害を排除し、理解を強め、相互信頼を増進し、各領域における防衛交流を継続し、両国の戦略的互恵関係の全面発展を推進することを希望する。

今後もし、中国の露骨な軍拡、軍事的恫喝、挑発に対する国民の懸念をよそに、これと同じ台詞を吐く政治家がいたら、その者にはあの国の利益誘導か何かにやられた売国奴だと疑っていい(実はそのような者ばかりだが)。

ところで中国脅威論を口にする日本の「少数の人々や一部のメディア」は、中国にとってはそれこそ「脅威」であるらしい。何しろアキレス腱を攻撃してくるのようなものだから当然だろう。

「少数の」「一部の」とわざわざ貶すのは、日本国民に「こいつらを包囲しろ」と焚きつけて、日本国内の分断を図るといういつものやり口だ。

そこでこれに対抗するため、広く呼びかけたいのは、中国脅威論を全国国民の常識にまで高め、さらにそれを世界中に発信し、あの国のアキレス腱を突きまくることだ。

またそれと同時に、脅威論を否定する政治勢力を国家の裏切り者とする認識を広めることも。

このようにして「中日友好の民意面での基礎」を崩壊させる必要があるのだ。そもそもこの「友好」とは、日本が中国に楯突かないことを前提に成り立つものなのだから、そのようにしなければ国の守りは固められない。

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【過去の関連記事】
北沢防衛相が「中国の脅威」を否定―民主党「友愛」路線は防衛努力を無駄にする
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発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)

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タグ:中国の脅威
posted by 親善大使 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾は日本の生命線より
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