2011年06月10日

拝啓 蔡焜燦先生(上)  浅見 正(台湾李登輝学校研修団13期生)

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1>> 拝啓 蔡焜燦先生(上)  浅見 正(台湾李登輝学校研修団13期生)
2>> 6月29日(水)、林建良氏を講師に時局心話會が「時局国際会議」
3>> 友愛グループ発足のきっかけ─西日本新聞記事の間違った歴史事実
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● 2011「黒葉ライチ、もちもちライチ」お申し込み【ご自宅用】
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  *ドラゴンライチのお申し込みは締め切りました。お届け予定は6月8日〜10日

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■ 東日本大震災「お見舞い募金」にご協力を!(日本)

  *義捐金総額:811万9169円(6月8日現在)
  *お見舞い募金は「お志」ですので、いくらでも結構です。
  *礼状はお出しできませんことをご了承のほどお願いします。

☆ 郵便局
  加入者名:日本李登輝友の会 口座番号:00110-4-609117

  ・通信欄に「地震」「お見舞い」などとお書き添えください。
  ・一般の方は郵便局備え付けの「郵便払込取扱票」を、本会会員の方は機関誌『日台
   共栄』に添付の郵便払込取扱票をお使いください。

☆ 銀 行
  三菱東京UFJ銀行 本郷支店 普通:0012742 
  日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬
  (ニホンリトウキトモノカイジムキョクチョウ ユハラマサタカ)

■ 東日本大震災「お見舞い募金のお預かり」要綱(台湾)

☆ 東日本大震災「義捐金お預かり」振込口座
  彰化銀行 古亭分行 帳號5116-51-106275-00 戸口HAYAKAWA TOMOHISA(早川友久)
 ・義捐金の「お預かり証」をお送りします。
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1>> 拝啓 蔡焜燦先生(上)  浅見 正(台湾李登輝学校研修団13期生)

 京都において「京都讀書會」を主宰される椿原泰夫(つばきはら・やすお)氏は、その
機関誌として「無窮」という雑誌を発行されている。大変レベルの高い雑誌で、毎号、椿
原氏をはじめ8人前後の方が時事問題や歴史教科書、古事記などをテーマとした論考を発表
されている。特に毎号掲載されている直子夫人の「私の歌日記」は、『枕草子』を読んで
いるかのごとくの格調高い文体で、教養の深さを感じさせるとともに、読んでいて心地良
い。

 椿原氏は京大文学部を卒業後、福井や京都などの高校で国語の先生を務めた後、京都府
教育庁で企画室長や京都府立洛北高校校長なども歴任された方で、古典文学や和歌に造詣
が深い。現在はこの「京都讀書會」を主宰される一方で、去る5月7日に設立された「頑張
れ日本! 全国行動委員会・京都府本部」の代表を務められている。

 自己紹介などでは「稲田朋美(いなだ・ともみ)の父です。国語の教員をやっていまし
た」とごくごく控え目で、それが椿原氏の奥行きを感じさせる。稲田さんとは、産経新聞
「正論」メンバーでもある衆議院議員の稲田朋美さんのことだ。稲田議員のご尊父でもあ
る。

 本会とは、一昨年11月に実施した「台湾・屏東『鳥居ダム見学』ツアー」に、直子夫人
と一緒に参加されてからのご縁だ。椿原氏は「無窮」誌に、このツアーに参加された旅行
記「台湾再訪記」を数回にわたって書かれ、その中で「台湾の運命はわが日本の運命でも
ある」「台湾を護ることはわが国を護ることに他ならない」と喝破されていて、大いに共
感した。

 この「台湾・屏東『鳥居ダム見学』ツアー」に参加された中に、英語教師だった浅見正
(あさみ・ただし)氏がおられる。その後、台湾李登輝学校研修団にも2度ほど参加されて
いる。

 5月に発行された「無窮」第43号で、台湾を訪問したことで日本に目覚めたと、「拝啓 
蔡焜燦先生」という一文を寄稿されている。英語の教員時代に「日本を知らない」という
ことを思い悩んでいたが、ようやく蔡焜燦先生が書かれた『台湾人と日本精神』にたどり
着けた喜びをつづられたものだ。

 台湾研究フォーラムや日本李登輝友の会を設立する際に、自分の体験から「台湾という
フィルターを通せば、日本がよく見える」と力説してきたが、浅見氏もまた同じような体
験をされた。いささか長いので、2回にわたってご紹介したい。

 ちなみに、京都讀書會の連絡先は下記のとおりである。

■京都讀書會(主宰・椿原泰夫)
 〒610-0352 京都府京田辺市花住坂3-26-13

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拝啓 蔡焜燦先生(上)  浅見 正(台湾李登輝学校研修団13期生)

拝啓
 まずこの度の我が国に於ける大地震と津波による大災害に際し、
先生始め貴国の皆様から寄せられた心温まる多くのご支援に、日本人の一人として厚く感
謝を申し上げます。特に台湾歌壇の皆様方による被災者たちへの熱い心のこもつたお歌の
数々には読んでゐる途中から涙が止まらなくなりました。本当にありがたうございます。
                                    さて小生
がなぜ突然先生にお手紙をさし上げることにしたかといふ理由をお伝へするのが、この手
紙の主な目的でございます。

日本李登輝友の会に入会して二年目になりますが、一昨年の十一月に行はれた「台湾・
塀東『鳥居ダム見学』ツアー」参加を皮切りに、昨年の五月、十月の「李登輝学校研修団」
にも参加し、台湾の歴史を学ぶことを通して我が国の歴史を学び直さうと努めてをるとこ
ろです。

最初のツアーの折にいきなり素晴らしい人たちに出会ひ、夢のやうな四日間が瞬く間に
過ぎていきました。まづツアー仲間の面々が皆「台湾と日本の絆を強めよう、台湾を知り
日本を見直さう」といふ共通の志を持つてゐましたので、共に行動してゐる間中、実に快
適な心地でした。特に先生に直接お会ひできたことと極上の台湾料理をごちそうになつた
最後の夕食会は期待を遙かに超える夢のやうなひとときでした。

 実は、旅行計画の中に先生主催の夕食会、の文字がありましたので、もしや直接お話し
できる場面もあるか、その際御著書にサインをいただけるかも知れないと思ひ、『台湾人
と日本精神』を持参していつた甲斐があり、おまけにその本を挟んで小生と二人の写真ま
で撮らせていただくことが実現致しました。

 昭和二十三年といふ小生が生まれた年はまだ被占領中でありましたが、勿論さういふ時
代だといふ自覚もなく平和で穏やかな幼少時代を夢中で過ごしました。小学校高学年にも
なりテレビが普及し始めると、アメリカの豊かな文明が目に耳に当たり前のやうに入つて
くるやうになりました。

アメリカに憧れ英語に興味を持ち、これからは英語の時代だと思ひこみ、いつの間にか
中学校の英語教師になり平凡な教師生活を送つてをりましたが、英語を教えやうとすると
自然に日本語を改めて意識することになり、さうする内に自分はいかに日本を知らないか
といふことが気になって仕方がなくなつてまゐりました。特に自分の父親が生きた戦前戦
中のことについてほとんど何も知らないことに愕然とするに至りました。

                                  小生の父親は
辛うじて生き残つたわけですが、戦争中のことはおろか戦前の自分の少年期のことについ
ても何も語ることなく、ひたすら家族のために働くその背中を見せ続けたままあの世に旅
立つていつてしまひました。

 気がついて周囲を見渡しても、戦前戦中のことを語つてくれるはずの人はほとんど他界
してゐます。従つて改めて書物を求めて勉強し直すしかないのですが、できれば戦前戦中
を生きた方の生の声を聞きたいと思ひ始めてゐるときに、台湾に行くと戦前の日本のこと
をいろいろと知ることができるさうだ、といふことを目にする機会があり、遂に『台湾人
と日本精神』にたどり着くに至りました。

御著書を読み進みながら戦前の台湾は泥棒なんてめつたに無く、施錠しないまま家を空
けたつて何でもなかつたといふことは、そういへば自分が過ごした幼少時代の日本もさう
だつたという懐かしさが蘇つてきました。今では日本でも外出時に施錠するのは当たり前
になつてしまひました。

 ダム、鉄道、水道など様々なインフラを整備してくれた、お巡りさんは厳しかつた、先
生達は温かく熱心だつた等々嬉しくなる話がたくさん盛り込まれてをりますが、小生が最
も驚き且つ感動したのは、最も有り難かったのは教育で、とりわけ『公の精神』を植ゑ付
けてもらつたことだといふところでした。
                                   (つづく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2>> 6月29日(水)、林建良氏を講師に時局心話會が「時局国際会議」
   演題は「双英対決・2012年台湾総統選の行方」

【山本善心の週刊木曜コラム:2011年6月2日(330号)】

 馬英九政権の下で、台湾経済の中国依存がますます深まり、台湾はいずれ中国に併呑さ
れるのではないかと危ぶまれている。来年1月に行われる総統選の行方はどうなるのか。民
進党候補に決まった蔡英文党首が政権奪還の任務を果たせるか。

 林氏は台湾歴代総統の知恵袋として活躍してきた。また台湾の政治・経済の現状と未来
予測は氏の右に出る人はいない。今後の日台中の関係を知る絶好の機会です。ぜひご参加
下さい。

■講 師:「台湾の声」編集長 林建良(りん けんりょう)

■演 題:「双英対決・2012年台湾総統選の行方」

■日 時:6月29日(水) 午後6時〜

■会 場:ホテルルポール麹町 麹町会館 3F「アメジスト」
     東京都千代田区平河町2-4-3 TEL:03-3265-5365
     【アクセス】http://www.leport.jp/map/access.html

■参加費:8,000円(食事付) ※当日欠席は会費をご請求いたします。

■申込み:メールアドレス  shinwakai@shirt.ocn.ne.jp

■連絡先:時局心話會
     東京都台東区池之端2-2-8 3F
     TEL:03-5832-7231 FAX:03-5832-7232

※すでにお知らせしている方には、重複してのご案内となりましたことをご容赦ください。

※お弁当の準備等ございますので、ご参加希望の方は前日までにご連絡いただけますと幸
 いです。よろしくお願いいたします。
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3>> 友愛グループ発足のきっかけ─西日本新聞記事の間違った歴史事実

 本誌前号で「友愛グループ」の活動を紹介する西日本新聞の6月6日付の記事をご紹介し
た。そうしたら、宮崎正弘氏より友愛記事に間違いがあるとご指摘いただいた。それは、
西日本新聞が伝えた友愛グループが発足したきっかけとなった事件の説明だ。記事では下
記のように伝えている。

≪日本統治が終わった終戦後、台湾では、国共内戦に敗れて逃れてきた蒋介石率いる国民
党が独裁体制を築く。北京語を“国語”として強制し、日本文化を禁じた。

 その中、ある事件が起こる。作家川端康成の妻が訪れた際、通訳を担当した台湾人が日
本語訳を間違え、同行した小説家北条誠の怒りを買ったのだ。「日本語を正しく話そう」
との北条の言葉を聞いた台湾人7人が非合法で「友愛日本語クラブ」を発足したのが友愛ク
ラブの前身だ。≫

 この記事だと、川端康成の妻の日本語の通訳が間違っていて、同行した北条の怒りを買
ったとなっている。

 しかし、事実はそうではない。これは宮崎正弘氏が「諸君!」に発表した一文に事の成
り行きをつづられていて、それを友愛グループが発行している「友愛グループとは?」で
転載して紹介している。

≪当時の台湾はと言えば蒋介石政権のもと、日本の映画は御法度、大学で日本語コースは
二、三校しかなく、台湾の歴史教育は「大中華思想」で反日的だった。

 この頃のことである。川端康成遺品展の打ち合わせで台北を訪問中の川端未亡人と北条
誠氏の通訳をした「日本語専門家」の秘書が「あなた様」と訳す筈を北条氏に向かって「貴
様は」と言ったのだ。怒髪天を衝いた北条氏が、このときの無念さを陳兄弟に語った。

 これが「美しく正しい日本語を台湾に残そう」という文化運動への伏線となった。≫

 つまり、川端の妻ではなく、同行した北条氏に「貴様は」と秘書が通訳してしまったの
である。この日本語を通訳した秘書は「貴様」が最高の敬語と誤認していたからという、
笑うに笑えないエピソードなのだ。

 後日、北条氏が日本語の堪能な「ボランティア通訳」で知られていた、友愛グループを
はじめる陳絢暉氏と兄の陳燦輝氏にこのことを話したことが、そもそもの発端だったので
ある。

 西日本新聞の記事は、スペースの都合もあったのだろうが、端折って書いたことで正確
性に欠けてしまった。せっかくのいい記事なのに、このような間違った歴史事実が一人歩
きしないよう、ここに正しておきたい。

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posted by 親善大使 at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日台共栄より
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