
>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━【平成23年(2011年) 6月19日】
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1>> 台湾と中国で「国父」と仰がれる孫文は米国人だった!
2>>【良書紹介】 古市一雄著『続・地方の品格─南房総からの日本再考』(まどか出版)
3>>【新刊紹介】 烏山頭ダムを建設した小学館版学習まんが『八田與一』
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1>> 台湾と中国で「国父」と仰がれる孫文は米国人だった!
日本は台湾の「中華民国」を政府として承認していない。昭和47年(1972年)9月29日、
中華人民共和国との共同声明で同国政府が「中国の唯一の合法政府」であることを承認す
ると同時に、中華民国との国交を断絶、「非政府間の実務関係」と規定している。
しかし、台湾との交流は豊かだ。日本は中華民国からの観光客などは同政府が発行する
「TAIWAN」パスポートを認め、2005年9月からはノービザで来日できるようになって
いる。2007年からは運転免許証も相互承認し、台湾の運転免許証は日本でも使える。日本
に在住する台湾出身者の外国人登録証明書も、来年度から実施される在留カードの「国籍・
地域」欄では「台湾」と表記される。この表記改正には、在日台湾同郷会や在日台湾婦女
会などの在日台湾人団体、そして本会が大きく寄与したことは周知のとおりである。
台湾の中華民国では今でも、孫文こと孫中山が「国父」と呼ばれ、中華人民共和国でも
「国父」と呼ばれ、仰がれている。
孫文は1866年11月12日、清国広東省香山県翠亨村(現中山市)の客家の農家に生まれ、19
25年3月12日に肝臓癌により58歳で死亡しているが、この孫文の国籍が米国籍であること
は、知る人ぞ知る公然の秘密だった。
時事通信の伝えるところによると、米国在台湾協会台北事務所(駐台アメリカ大使館に
相当)が「孫文は1870年11月24日にハワイ・マウイ島に生まれたとの出生届を米当局に提
出し、米国籍を取得したことを示す資料がこのほど見つかった」ことを明らかにしたとい
う。
台湾でも中国でも「国父」と仰がれる人物がアメリカ人だった──。なんともショッキ
ングなニュースだ。
一方、共同通信によれば、その公文書は、7月4日から国父記念館(台北市)と米国在台
湾協会台北事務所の共催で開かれる特別展で展示されるという。7月4日は、奇しくもアメ
リカの独立記念日だ。ブラックジョークなのか、底意が秘められているのか。
6月17日から台北駐日経済文化代表処では、中華民国建国100周年を記念して「孫文と日
本の友人たち─革命を支援した梅屋庄吉たち」が開かれている。この11月5日からは香港の
アクションスター、ジャッキー・チェンが総監督をつとめ出演作ともなる映画『1911』(原
題「辛亥革命」)が日本でも公開されるという。孫文が大流行だ。
しかし、振り返ってみれば、孫文と日本の関係は深いが、台湾との縁はほとんどない。
孫文の約30年に及ぶ革命運動中、日本には10年以上も滞在し、「中山」の号は、明治天皇
のご生母である中山慶子の父、中山忠能(なかやま・ただやす)公爵家の前を通ったとき
にその門の表札の字を気に入って「孫中山」と号すようになったと言われ、支援者の多く
も頭山満や宮崎滔天などの日本人志士だった。
だが、孫文が台湾を訪れたのは2回しかないと言われる。明治33年(1900年)と大正2年
(1913年)の2回で、宿泊した日本旅館「梅屋敷」は、今でも台北駅から歩いて5分もかか
らないところに国父史跡館として残されている。
台湾が戦後、中華民国に占領されて以来、蒋介石による暴政と圧政がはじまる。そのよ
うな台湾の中華民国体制を脱しようと李登輝が登場して民主化(本土化)を進めたのは周
知のとおりだが、いまだにその台湾が「中華民国建国」を礼賛しているのは、どうにも釈
然としない。違和感だけが強く残る。
その違和感は、「国父」孫文が米国籍だったことを伝える時事通信のニュースにも現れ
ている。下記にそれをご紹介したい。国父が米国籍なら、総統の米国籍だって許される!?
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孫文は米国人?=国籍取得が判明−台湾
【時事通信:2011年6月19日】
【台北時事】国父は米国人だった─。辛亥革命を主導して清朝を倒し、初代の中華民国臨
時大総統に就任した孫文(1866〜1925年)が、革命運動さなかの1904年に米国籍を取得し
ていたことが18日までに分かった。台湾で国父と呼ばれる孫文は当時、清朝政府から追わ
れており、身の安全を確保するために米国籍を取得したものとみられている。
米国在台湾協会台北事務所(大使館に相当)が地元紙に明らかにしたところによると、
孫文は1870年11月24日にハワイ・マウイ島に生まれたとの出生届を米当局に提出し、米国
籍を取得したことを示す資料がこのほど見つかった。孫文は66年11月12日に中国・広東省
に生まれたが、94年11月24日に革命団体「興中会」をホノルルで設立したことから、この
日を誕生日にしたようだ。
一方、米国籍をめぐっては、馬英九総統やその家族が保有しているとの「疑惑」が今も
一部で取り沙汰され、敏感な政治問題となっている。台湾の現行法では、公職者の外国籍
保有を禁じている。
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2>>【良書紹介】 古市一雄著『続・地方の品格─南房総からの日本再考』(まどか出版)
3年前の平成20年12月、当時、千葉県の館山市や鴨川市など房総半島で配達されている日
刊「房日新聞」の社説「展望台」を担当していた客員論説委員の古市一雄(こいち・かず
お)氏が『地方の品格─房日新聞「展望台」からのメッセージ』(まどか出版)を出版、
本誌でもご紹介した。
その古市氏がこのたび、第2弾として『続・地方の品格─南房総からの日本再考』を上梓
された。
古市氏は本書で「日台共栄の理念を日本人は持つべきではないだろうか」(346ページ)
と説いているように、日台関係を重視し、本の略歴にも堂々と「日本李登輝友の会正会
員」と記す本会の会員だ。その台湾観はバランスが取れている。
前著もそうだが、本書も社説「展望台」を収録している。台湾とは関係がないテーマが
ほとんどだが、本誌で古市氏執筆の台湾に関する「展望台」を何度かご紹介したことがあ
るように、前著では「微笑ましい便りから」と「台湾との交流に活路」の2編収録に止まっ
たが、本書では9編も収録している(「周英明先生のこと」「『正論』での周英明先生追悼
文」「李登輝、後藤新平そして日本精神」「李登輝氏の訪日から学ぶもの」「李登輝訪日
の講演と旅の全記録」「台湾総統選挙に関心を」「近くて近い地域、国が必要」「気にな
る近隣の国際情勢を読む」「台湾総統選挙視察記」)。
すでに「房日新聞」の客員論説委員を辞し、現在は2009年に当選した鴨川出身の石田三
示(いしだ・みつじ)衆議院議員の政策担当秘書と鴨川ロータリークラブ会長という2つの
大役をこなしているそうだ。
本書の「あとがき」で「李登輝元総統が政治哲学としていた『権力は借りもの』という
精神は常に持っていなければ、と私は考える」(365ページ)とつづり、李登輝精神を鑑と
して「与えられた借りものの権力を遺憾なく行使し、地域から国政に反映させ」たいとす
るなど、多彩なテーマをつづる中に台湾の存在がおおきく位置している。
ちなみに、前著も本書も「まどか出版」から出され、担当編集者はいずれも、本書で
「日本の台湾統治に興味を持ち、ある縁故から金(美齢)先生、周(英明)先生の指導を
受けるようになった」(68ページ)とさりげなくつづる、古市氏の長男である古市利雄
(こいち・としお)氏である。
■著者 古市一雄
■書名 続・地方の品格─南房総からの日本再考
■体裁 四六判、上製、368ページ
■版元 まどか出版 http://www.madokabooks.com/
■定価 1,890円(税込)
■発売 平成23年(2011年)5月16日
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3>>【新刊紹介】 烏山頭ダムを建設した小学館版学習まんが『八田與一』
本誌(4月28日発行、第1302号)で紹介した小学館版学習まんが人物館『八田與一』が5
月末に発売となった。改めてご紹介したい。
ちなみに、監修を担当した許光輝氏は本会とも交流を持ち、烏山頭ダムを世界遺産に登
録しようと活動している、台湾警察専科学校(台北市)助教授。金沢大学への留学経験も
あり、金沢大学から平成11年(1999年)3月、「日本・台湾の地方分権改革の比較─日本の
地方分権推進法と台湾の『国家発展会議』を中心に」という博士論文で学位を授与されて
いる。
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台湾に東洋一のダムを建設した日本人の物語
【小学館ホームページより】
八田與一(はったよいち)は、日本統治時代の台湾で、約10年の歳月をかけて当時東洋
一のダムを建設した土木技師です。台湾の灌漑施設の建設に数々の足跡を残しましたが、
太平洋戦争(編集部注:八田與一の時代に「太平洋戦争」という呼称はなく、当時は「大
東亜戦争」)中、乗っていた船が撃沈され、非業の死を遂げました。その妻・外代樹も、
戦争終結後、ダムの水路に身を投げるという悲劇の最期を迎えています。
與一は台湾では教科書にも登場した、最も尊敬されている日本人のひとりで、現在でも
毎年の慰霊祭には台湾の総統が出席するほどの人気です。
1930年に完成した烏山頭(うざんとう)ダムと給排水路は現在でも完全に機能しており、
現地の人々が大切に管理し続けています。生誕125周年の今年はダムの近くにあった住居が
復元され、記念公園として開園されます。実家のあった金沢でも毎年生誕祭が開かれてい
ます。
この本は、日本の土木技術の発展に大きな影響を与え、日本人と台湾人を区別すること
なく労働者を大切にした、偉大な技術者・八田與一の生涯とその業績を描き下ろした学習
まんがです。
■書 名:小学館版学習まんが人物館『八田與一』
■著 者:監修/許光輝 まんが/みやぞえ郁雄 シナリオ/平良隆久
■版 元:小学館
■体 裁:菊判、160ページ
■定 価:1,155円(税込み)
■発売日:2011年5月27日
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784092271517
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