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メルマガ版「台湾は日本の生命線!」
中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!
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中国工作員は七月から沖縄軍事基地「観光」に押し寄せる
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国民党政権が〇八年に解禁した中国人の台湾観光。これまでは団体客に限定していたが、呉敦義行政院長(首相)は五月二十四日、個人旅行客への観光ビザ発給を六月中に実現させると表明した。その後中国国務院台湾事務弁公室の王毅主任は六月十二日、台湾への個人旅行を六月二十八日から解禁すると発表した。しかしそれをいつから受け入れるかは台湾側が決めることではないのか。
このように主導権を握ろうとする中国側の姿勢に、国民党政権の発足後、両国間に宗主国と藩属国の関係が形成されつつあること、そして中国人観光客が中国側の政治的道具に過ぎないことがわかるのである。
「政治的道具」というのは台湾併合という戦略目的の下での、台湾の経済界を籠絡するための道具、あるいは台中宥和を宣伝するための道具という意味だが、台湾社会に浸透するための工作員との意味もある。
六月十七日付の台湾紙自由時報の第一面には、軍事スパイと疑われる中国人観光客のニュースが載っていた。それによると五月二十九日、一般開放された花蓮空軍基地に、妙な訛の人々が入り込み、あちこちで写真を撮っているのを調査局員が発見した。
記事によると「花蓮基地は我が国の防空上、きわめて重要だ。基地内には『台湾防空最後の防衛線』と呼ばれる巨大洞窟の佳山基地への連絡路があるからだ。中国人は佳山基地の破壊のため、そのまま潜伏したかも知れない」 「今年の開放日は、ホークミサイルなどが展示されたほか、F−16、ミラージュ2000、国産のIDFの展示飛行など、空軍の精鋭主力をすべて公開されていた」という。
中国人たちは「花蓮に観光に訪れたところ、基地が開放されているのを知り、無料送迎車に乗って来た」と話している。だが基地側の説明は、やや異なる。それによれば「基地ゲートの憲兵が、見学者の車列の中に簡体字の看板をつけた中型のバスを発見し、直ちにナンバープレートを記録した。しかし他の民衆に迷惑をかけないため、現場責任者はバスを駐車場まで誘導した。その後の調査で、これに乗るのは浙江省の高等教育視察団の十六名であることが判明。そのメンバーは『たまたま通りかかったら開放日であるとの案内があり、多くの車輛が集まっていたので、面白そうだと思って入った』と説明していた」そうだ。
なお、「中国人であることが判明するや、基地側はただちに退去を求めた。このため基地内を歩き回られることは防ぐことができた」ことも明らかにしている。
国防部報道官も六月十六日、「中国人の進入を把握できたことは防衛措置の成功を意味する」とした上で、今後さらに監視を強化する考えを示した。
しかし、軍関係者からは「中国人が基地内に侵入したのは事実。個人旅行が開放されれば、その行程を把握するのはさらに困難になる。基地開放の際に身分検査を行わないのは、国家安全上の死角。速やかなる対応が必要だ」と懸念の声も聞かれる。
同紙はこの日、もう一つ同じような記事を載せている。こちらは連数千人もの日中国人観光客で賑わう阿里山観光区での話だ。
実はこの地域こそ「陸海空軍が拠点を置く戦略要地で、台湾海峡対岸の艦船、航空機を監視するレーダーなども設置されている」のだ。
もっともこれまで、そのことは一般国民もあまり知らないでいた。ところが四月の阿里山鉄道の事故で中国人観光客が死傷したとき、山中の兵士が救援に出現したため、付近の軍事基地の存在がクローズアップされるに至った。そうしたなかの五月二十三日、中国陝西省から来た団体客が怪しい動きを見せたそうだ。果物売りに対し、いろいろと質問をしてきたのだという。
たとえば「駐屯するのはどの部隊か」「兵力はどれくらいか」「高山に進駐するのはさぞ大変だろう」「兵士は休日はどう過ごすのか」「山上のレーダーはどんな働きをするのか」等々と。「ここのレーダー設備はなかなかのものだな」ともつぶやいていたのだとか。
記事は「政府が中国人に観光を開放したことで、たしかに経済効果は生まれているが、情報員が観光名義でやって来て、旅程中に軍事、工業、民生等の施設情報を収集することを防ぐのは難しくなった。これには国家安全部門も注意しなければならない」と指摘している。
さて、以上の台湾での状況は、日本にとっても他人事ではない。なぜなら日本は昨年から中国人の個人旅行を認めているからだけではない。枝野幸男官房長官が五月二十七日に明らかにしたように、沖縄県を訪れる中国人に、九十日以内なら何回でも使える数次ビザを七月から発給することを決めたからだ。
沖縄観光業の振興策だというのだが、よりによって誘致するのが「中国人」とは。
そもそも沖縄とはいったいいかなる地域なのか。
〇八年十二月、中国政府はこの沖縄に総領事館を開設したいと政府に伝えているが、これに関して〇九年三月三日付の読売新聞は、次のように報じている。
「沖縄には在日米軍基地が集中しているため、日本側は安全保障上の理由で難色を示し、中国は最終的に撤回した」
「沖縄は日本や東アジア地域の安全保障上の重要拠点で、中国が領有権を主張する尖閣諸島にも近い。中国政府の艦船による尖閣諸島周辺の領海侵犯事件もたびたび起きている。このため、『総領事館に中国軍関係者や情報機関の人間が常駐すれば、米軍や尖閣諸島を監視する前線基地になる懸念が生じる』(政府筋)などとして、日本は中国側の打診に難色を示した」
それであるのにその後発足した民主党政権は、こうした安全保障上の配慮を行うことができなくなったということか。
台湾の中国人観光客への無防備ぶりは、国民党政権の中国への臆病な迎合姿勢が生んだものだが、日本の民主党政権のあまりにも無防備、拙速なそれも、まったく同質のものではないだろうか。
おそらく台湾の軍事基地に対するのと同様、あるいはそれ以上の力を注ぎ、観光客に扮した中国の工作員は沖縄の基地に関する情報収集のため跳梁跋扈することだろう。
またこの数次ビザがあれば、沖縄以外の日本のどこへでも行くことができる。治安や安保上の必要から設けられた中国人観光客への制限は、このように徐々に溶解して行くのである。
政府に、工作員の侵入、跋扈を抑止する意志が希薄だというなら、それに代わって国民が、中国人観光客を疑い、警戒、監視する姿勢を見せつけり以外にない。何の罪もない純粋な観光客には気の毒なことにはなるが、怨むなら日本に悪意を持つ自国政府を怨めとしか言いようがない。
こうした防諜意識の高まりは、それなりに敵の活動への抑止力となるものである。
また沖縄への中国人観光客誘致に躍起となる県や国の関係者に、中国とどれほどの繋がりがあるかにも、国民は関心を寄せてしかるべきだ。
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