2011年07月30日

フィリピンの「反中ナショナリズム」に学べ

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中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!

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フィリピンの「反中ナショナリズム」に学べ


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フィリピンのアキノ大統領は七月二十五日、施政方針演説を行い、「我々はどこの国とも緊張を高めたくはないが、自分たちのものは防衛する準備ができている。そのことは世界に教えなければならない」「フィリピンは行動を通じ、軍の近代化を推進する。さらに多くの兵器を購入するし、軍艦も購入するかも知れない」と述べた。

名指しこそしなかったが、もちろんこれは、中国の軍事勢力の南支那海への伸張への対抗の決意を述べたものである。

フィリピン外務省によれば、同国も領有権を主張するスプラトリー諸島(南沙諸島)一帯における中国艦船の「侵略的活動」は、今年二月以降だけでも九件に上っている。中国側による構造物の建設、リード礁でのフィリピンの石油探査船への妨害、漁船への発砲といった一連の行為に、フィリピンは態度を硬化させているのだ。

アキノ大統領は演説で、国際海洋法裁判所に南支那海問題の解決を持ち掛けることを検討する可能性も示唆している。

同裁判所に仲裁を求めることは、すでにロサリオ外相代行が八日、北京で中国のロサリオ外相代行に提案している。これに対して楊潔?氏は何も答えなかった。

サリオ氏は一日の記者会見で、リード礁同諸島の付近での石油共同開発に関するいかなる国の申し入れがあっても拒否するとも言明している。

また二十日にはアキノ派の下院議員四人が、同国が実効支配するスプラトリー諸島のパグアサ島に上陸し、「勇敢に中国に立ち向かう決意」を表明するなどし、中国側の猛反発を引き起こしている。

ただ、こうした一連の強硬姿勢をパフォーマンスに過ぎないとせせら笑うのが、中国の御用学者たちだ。

中国現代国際関係研究院のフィリピン専門家である陳慶鴻氏は「南海の主権帰属問題はすでに歴史的に議論の余地はない。フィリピンは道理が通らないことを知りながら、強硬さを装う本当の理由は、外部的危機を作り出して国内矛盾を和らげたいことにある」と指摘する。

「光明日報」の前駐比特派員である王伝軍氏は「フィリピンの軍部はさらに多くの予算を要求したい。南海問題は自ずとそのための適当な口実だ」「米国はアキノ政権の中国傾斜を懸念している。そこで、米国がバックアップするので中国との摩擦を恐れる必要はない、と暗示している。フィリピンは米国の策にはまっているのだ」等々の見方を示している。

そしてそれと同時に「フィリピンではメディアが騒ぎ、政府、軍が南海問題で利を得ようとしているが、民衆は別に中国を恨んでいない」と言い切っているのだが…。

フィリピンの国内分断を狙ってか、いかにも中国らしい事実捏造宣伝だ。実際にはフィリピン国内では、反中ナショナリズムが激発する一方なのである。

最近のある世論調査では七割以上が中国製品のボイコットに賛成しているし、テレビ局が実施した調査では、賛成の比率はさらに高かった、と新華社自身も報じている。

迫りくる中国の軍事脅威の前で、アキノ政権が国民を煽っているのか、それとも国民が政権を動かしているのか。そのいずれにせよ、フィリピンの意気や良し。

その気概は日本の政府、国民も学ぶべきだろう。なぜなら日本も東支那海の領土、領海があの国の膨張の脅威にさらされているのだから。

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発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)

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posted by 親善大使 at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾は日本の生命線より
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