2011年08月11日

2012年、中共の対日軍事攻撃に警戒を

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中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!

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2012年、中共の対日軍事攻撃に警戒を


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中国で二〇一二年、中共の権力交代が行われる際に動乱が発生、そうした内部圧力の捌け口を求めて中共は、台湾攻略の出兵を決めた、という想定下で行われたのが、台湾軍が七月に実施の漢光二十七号演習におけるコンピュータ図演だ。

そこでは、戦況は次のように推移した。

まず中共軍は一千発以上の弾道、巡航ミサイルで台湾軍の航空基地、重要施設に第一撃を加える。その後第十五空挺軍がスホイ戦闘機などの掩護下で各航空基地に降下する。一方海上では正規軍の上陸船団に非正規の漁船群を加えた十万以上の兵力が三方面から上陸を敢行する。

その際主力が目指すのは台北方面だ。しかしそれは陽動作戦で、台湾側の北部駐屯の陸軍第六軍団を引き付けながら、突如南に転進し、中部の大甲から台中港にかけての地帯に上陸して、中部の第十軍団が駆け付ける前に、台中港と台中の清泉崗基地を占領する。

しかしここで台湾側は反撃に出る。第六軍と南部の第八軍がそれぞれ陽動作戦に出た中共軍を撃破し、さらに第八軍は中部に増援を行い、予備兵力ともに台中の大肚山で敵主力を包囲、殲滅。かくして台北の防衛に成功するに至る。

なお台湾軍の勝機を生む鍵となるのが、東部花蓮の佳山基地に構築された巨大洞窟に避難した航空戦力だった。従来の図演では、敵のミサイル攻撃で五〇%以上が失われてきた陸軍のヘリコプターですら、今回は九〇%が残存した。

まさに赫々たる戦果といえる。台湾とは一蓮托生の日本の国民としても同慶の至りではあるが、軍部は「敵を軽んじている」との批判を恐れ、「従来の図演で最も順調だった」と、下した評価は控えめだった。たしかに図演では勝利を収めたとはいえ、中共軍を侮ることはできない。

さて、習近平国家副主席が総書記を引き継ぐ第十八回中共党大会が開催されるのが二〇一二年秋。その時にもし動乱が発生すれば、中共軍には暴発する可能性があると、台湾軍部は見ているわけだが、実はその年、暴発の可能性があるもうひとつの時期として、一月に台湾総統選挙が行われた直後が考えられる。

台湾の与党は中共の傀儡である国民党だ。国民党自身は傀儡であることを否定するが、それは重要ではない。重要なのは中共が国民党を傀儡と見做し、その政権維持こそが「中国統一」の戦略には不可欠だと考えていることである。

その国民党候補の馬英九総統がもし、選挙で敗れたらどうなるか。たとえば大いにあり得ることだが、在台中国人が暴動を起こし、台湾人と衝突したとする。そのとき「中国統一」を望まない台湾人の「暴動」「襲撃」などを口実に、中共が台湾に兵力を動かす可能性は皆無ではない。

なぜなら、台湾への武力行使などの措置をとるケースとして中共の反国家分裂法が規定するものの中に、「台湾で中国からの分裂を引き起こす可能性のある重大な事変が引き起こされた場合」というものがあるからだ。
ちなみに台湾国内の「衝突」など、中共の謀略一つで引き起こされ、拡大することは大いにあり得るわけだから、相当の警戒が要されよう。

もし胡錦濤主席が権力闘争に打ち勝つため、戦争を起こし、そして中国統一を達成する道を選ぶというなら、そうしたシナリオが実行されても不思議ではないのだ。

そしてまた、警戒を行うべきは台湾だけでなく、日本もだ。日本人の多くは想像もしていないが、中共軍が台湾に侵攻するに先立ち、まず行われる可能性が高いのが、日本に対する武力恫喝なのである。

台湾救援に動く米軍に在日基地を使用させないため、後方支援を行わせないために、それは当然行われるものと見た方がいい。

また、恫喝するくらいだから、在日米軍基地のミサイルを撃ち込むなど、直接攻撃を仕掛けてくることも想定していなければならない。

今回の図演のように、実際の有事でも台湾軍の勝利を願ってやまないが、そのためにはまず、日本が中共の恫喝、攻撃に屈服しないことが求められることを、日本の政治家も国民もきちんと認識し、警戒心を高めておくべきだ。二〇一二年はもうすぐなのである。


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発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)

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タグ:中共
posted by 親善大使 at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾は日本の生命線より
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