2011年11月04日

台北で中国人観光客を前にチベット人権アピール/タシィ・ツェリン氏(長野の英雄)の銀輪部隊に参加

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もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!

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台北で中国人観光客を前にチベット人権アピール/タシィ・ツェリン氏(長野の英雄)の銀輪部隊に参加


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〇八年四月、長野で行われた北京五輪聖火リレーの前に「フリーチベット」と叫んで飛び出して逮捕され、その勇気ある行動で多くの日本人の共感を呼んだ台北在住のチベット人、タシィ・ツェリン氏(チベット青年議会台湾分会前主席)は今年八月から毎週二回、現地のチベットサポーター(人権活動家)らとともに自転車を駆って台北市内の観光地を回り、押し寄せる中国人観光客の前で中共のチベット人弾圧の真実を伝える活動を行っている。

そこでこのたび台北を訪問した私も十月二十六日、この銀輪部隊に参加した。かの「長野の英雄」と行動を共にするのは、とても名誉なことだった。

出発地点は二二八記念平和公園(二二八とは四七年の国民党軍対による台湾人虐殺事件である二・二八事件のこと)。その日午前、現地へ出向くとタシィ氏のほか、チベット人や台湾人のサポーターらが続々と集まってきた。

自転車は五台。それぞれの前後にはチベット国旗が翻っている。それにタシィ氏、二人のサポーター、そして私ともう一人の日本人(長野でタシィ氏逮捕の光景を目撃し、チベット支援に立ち上がった女性)がまたがり、約二時間かけて総統府前、自由広場(中正記念堂=蒋介石廟)前、台北一〇一(世界第二位の超高層ビル)前といった中国人観光団が群がる観光スポットを回った。

途上、声援を送ってきたり、「それはどこの国の旗か」と聞いてきたりするなどで、大勢の人々がこの銀輪部隊に注目していることがわかった。

自由広場前ではチベット弾圧に関する漢語で書かれたパンフレットを中国人に配布した。中国人たちは最初はおどおどしていたが、好奇心には勝てなかったようだ。一人が受け取るや、他の者たちも次々と手を伸ばした。

これに慌てたのが台湾人の添乗員だ。中国人からパンフレットを強制回収して回っていた。こんなものを持って帰国されては、中国政府から問題視され、今後のビジネスに支障が出るとの判断だろう。

チベット人の訴えを押しつぶすのは、何も中国政府だけではないというわけだ。

ここではすでに法輪功の学習者たちが、観光バスから続々と降りてくる中国人に見せようと、中共の弾圧で死傷した人々の写真パネルを展示し、あるいは集団で気功の練習をしていた。いうまでもなく中国人たちは、中共によって法輪功との接触を禁じられている。

立ち止まり、自国では決して見ることのできない写真にじっと見入る中国人は大勢いた。何の関心も寄せず、あるいは写真の惨たらしさに顔をしかめながら素通りする者も少なくなかった。

そうしたところで我々はパンフレットの配布を始めたのだが、まずそこに現れたのが中国人のお婆さんだった。ツアーからはぐれ、宿泊するホテルの名前も知らず、一時間も一人でさまよっているのだというので、タシィ氏とサポーターは活動をそっちのけで話を聞いてやる。中国に残る夫に電話してくれと頼まれれば、それに従って携帯電話で国際電話をかけてもやったりもした(電話は通じず)。

一言の感謝の言葉もないこの中国人のため、献身的に救いの手を差し伸べようとするチベット人と台湾人の姿に、私は中共との間の平和を求めつつも報われることのないチベット、台湾両国の縮図を見る思いがした。

それから、二人の中国人の男が、チベットの旗をくれと笑顔で駆け寄ってきた。「大陸に持って帰って記念にするんだ」と。

「チベットとは同じ国、同じ家族ではないか」というのである。タシィ氏から旗をもらって、「がんばって」などと言い残し、嬉しそうに去って行く二人を見ながら私は、「無駄なことだ。取り返してこようか」というと、タシィ氏は、「これでいいのだ。彼らがチベットのことを知るきっかけにしてくれれば」と話していた。一方サポーターは「帰国の際、向こうで旗が問題にならなければいいのだが」と心配そうだった。

ここでもチベット人と台湾人は、中国人にはとてもやさしかった。

なお現地には、チベット人高僧が活動の激励にきていた。台湾での布教のため、ダライ・ラマ法王に派遣されてきた僧侶で、とても高潔な人物。いつもダシィ氏を応援のため、駆けつけてくるのだそうだ。私は日本人であるということで感謝され、恐縮するばかりだった。

さて活動を終えて撤収しようとすると、小さく薄汚れた街宣車が音楽をかき鳴らしながらやってきて、我々の前に止まった。在台中国人の民族主義団体、中華愛国同心会の登場である。

台湾でしばしば見られる感情的な反日運動の多くは、この団体のものだが、タシィ氏らチベット人の活動現場には、いつも妨害に出現するそうだ。

車から降りてきたのは、みな老人ばかり。しかし威勢はすばらしくいい。一人がマイクを握り、中国人観光団に向かって力強い演説を始めた。

「我々は中国の平和統一を支持する。台湾独立には反対する」とやるものだから、観光客から拍手を浴びる。目の前の法輪功の人々には、口汚い罵声を浴びせていた。

彼らは中共との内戦に敗れ、台湾へ逃げ込んできた連中である。しかしいまや不倶戴天の敵だった中共と歩調を合わせ(中共に阿諛迎合し)、台湾人、チベット人、さらには法輪功まで罵るのだから、志操というものなどないらしい。ちなみにこの日はなかったが、普段はこの街宣車は中国国旗を掲げているらしい。

こうした挑発行為に対し、タシィ氏が彼らの目の前でチベット国旗を広げた。私とともに訪台し、現地に駆けつけてきたイリハム・マハムティ・日本ウイグル協会会長もそれに加勢し、東トルキスタン国旗を広げた(※)。法輪功の女性も迫害写真のパネルを広げて一緒に立った。

そしてそこで記念撮影。中共が極度に敵視する「台独」「蔵独」「疆独」「法輪功」のうち、「台独」を除く三つが揃ったというわけで、何とも面白い光景だ。

暴力的な行動で知られる愛国同心会ではあるが、これには何も言わなかった。こちらの方が人数が多かったからか。

とにかく、中華民族主義というものは、血も涙もないものだと、この人々の姿を見てそう思った。しかしこのような中国人に配慮し、チベット解放のために声を上げることのできない多くの日本人もまた、所詮はそれと同様、血も涙もないということにならないだろうか。

タシィ氏の懸命の活動に、これからも声援を送りたい。

(※)ウイグル人のイリハム氏がこの活動に参加しなかったのは、チベット人のこの人権アピール活動が「政治運動」として捉えられ、今後支障がで出るのを避けるためだ。中共が警戒するウイグル人の活動は、国民党政権にとっても敏感な政治的問題となるため、細心の注意が払われた。

■この日の活動の写真(タシィ・ツェリン氏のFBアルバム)
http://www.facebook.com/?ref=home#!/media/set/?set=a.2026631479655.92111.1660099027&type=1

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【10/21〜27台湾訪問関連】
イリハム氏(日本ウイグル協会会長)が無事に台湾入国
http://http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1673.html
日本と台湾、そしてウイグルは連帯できる!ー台湾高雄の独立派シンポに参加して(付 動画)
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1676.html 

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posted by 親善大使 at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾は日本の生命線より
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