
李登輝元大統領の回復状況
自由時報によると、大腸癌手術を終え入院中の李登輝元大統領は、手術創の回復状況は良好である。
ただ、昨4日も発熱が続き、腹部に膨満感があるなど体調がすぐれない。今のところ、摂食が出来ず、水を飲むことも出来ないため、長い時間話をすることができない。面接が可能になるのは、早くても今月七日以降になるとみられる。
李登輝事務所によると、体調はすぐれないものの、李登輝元大統領は国民の応援によって、さらに大きな勇気と自信を持つことが出来、皆の平安および台湾の平安を祈っているという。
事務所では、手術後の回復期間、体調に負担がかかりすぎないようにしたいとしている。回復状況によって可能となる面会の時間も、体力へ与える影響および病院の治療スケジュールに合わせる必要があり、面会者の指定する時間に合わせることはできないので、他の受診患者の権利を損なったり、病院に迷惑をかけないようにお願いしたい、としている。
台湾の声註:
馬英九が手術の翌日に記者団を引き連れて、直前の一方的な通告のみで、病院を訪れたという背景がある。
これを知った李登輝元大統領は、病院は政治ゲームの場所ではない、と語ったと伝えられている。
なお、李登輝元大統領は、手術室へ入る直前に、付き添っていた友人に、「もし私が死んだら、あなたたちが私の代りに頑張ってほしい」と語ったと伝えられている。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html