2012年03月05日

東京地裁でパイワン族が堂々たる証言!/崩れゆく「人間動物園」の虚構ーNHK一万人集団訴訟

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東京地裁でパイワン族が堂々たる証言!/崩れゆく「人間動物園」の虚構ーNHK一万人集団訴訟


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■NHKの釈明を否定するパイワン族通訳

中国人の抗日史観そのままに、日本の台湾統治時代を台湾人への迫害、虐殺の暗黒時代として描いたNHKスペシャル「JAPANデビュー」の第一回「アジアの“一等国”」(二〇〇九年四月五日放送)の歴史捏造、印象操作、恣意的編集に怒った日台一万人の原告団が、この公共放送局の道義的責任を問おうと提起したNHK集団訴訟。

その第十一回口頭弁論が三月二日、東京地裁で行われ、原告の一人ではるばる台湾から来日したパイワン族の陳清福(ロンシン)氏が尋問を受けた。

それでは陳清福氏とはどのような人物かだが、まずあの番組の内容を振り返ろう。

あの中で最もショッキングだったエピソードは、おそらく「人間動物園」ではないかと思う。

一九一〇年、ロンドンで開かれた日英博覧会で、日本は台湾統治の成果を世界に示すために「人間動物園」なるものを開設してパイワン族を展示し、見世物にした、という話だ。

番組ではNHKの取材班が「展示された青年」の一人、チャバイバイ・プリャルヤンさんの故郷、クスクス村(高士村)に、その娘である高許月妹さん(当時七十九歳)を訪ね、博覧会のことは聞かされていないというこの人に、父親の写真を見せる。

それを見た高許月妹さんはパイワン語で何かをつぶやく。そしてそれを日本語に通訳する声が横から入る。「悲しいね、語りきれないそうだ。悲しい、この重さね、話しきれないそうだ」と。

この場面を番組で見た多くの視聴者は、かつて日本人はここまで惨たらしい仕打ちを台湾の人々に加えたのかと驚いたはずだ。実際に私も、これで贖罪意識に駆られた日本人が、知り合いの台湾人に謝罪したというケースを二、三聞いている。

だがその後、「人間動物園」とは近年の造語であり、日英博覧会では、パイワン族は動物扱いされたわけではなく、逆に優遇され、さらには内地の日本人も、現地の主催者によって見世物にされていたことなどが、当時の資料などによって次々と明るみとなった。

そしてまた、チャンネル桜のクスクス村での取材を通じ、高許月妹さんが「悲しい」と言ったのは、今は亡き懐かしい父親の写真を初めて見たためであり、「人間動物園」なる話は一切聞かされていなかったことも判明している。

ところがこれに対してNHKは、日本語が達者な高許月妹さんには、日本語で父親が「見世物」にされたことは説明していると強弁しているのである。それでありながらその部分の撮影はできなかったとの釈明も。

だが、それは違うと証言するのが、高許月妹さんの通訳を務めた人なのである。その人物こそ、この陳清福氏なのである。

■「日本教育を受けた者は嘘を許さない」と強調

NHKの取材を受けた際、「人間動物園」や「見世物」といった言葉は一切聞かされていないと断言し、NHKの主張と真っ向から対立する陳清福氏。

高許月妹さんの隣人で昭和五年生まれ。日本時代に国民学校で学び、戦後は師範学校を卒業後、クスクス村で長年小学校の教師を務めた経歴を持つ。「人間動物園」によってパイワン族が虐げられたとするのは侮辱だとして、原告団に加わった村人の一人でもある。

この日の法廷でも、NHKの取材を受けた時の情景を次のように説明している。

「体の太い人(番組の島田ディレクターのことのようだ)は、ハマ子(高許月妹さんの日本名)に、あなたのお父さんは英国へ行ったことはありますか、お父さんは家族に対してどうでしたかと尋ねるなど、とてもいい人だった。一枚の団体写真(英国へ行った時のパイワン族の集合写真で父親が写っている)をハマ子の前に出して見せた。ハマ子は年をとって目がよく見えない。そこで一人だけ写った写真を見せたら、ハマ子は「あっ」と喜ぶような感じでびっくりし、『これだ、これが私のお父さんだ』と言った。そして「お父さんは私に幸せをくれたが、私が二十四、五歳の時に病気で死んだ。懐かしい』と言った」

写真と「見世物」とが関連していることを聞かされたかと尋ねられた陳清福氏は、「関係ない」(聞かされていない)ときっぱり。そもそも「人間動物園」なる丁稚上げが行われたのを知ったのは放送後だそうだ。

「先祖が日本人に動物扱いにされ、外国で見世物にされたという話をどう思うか」との問いには、こう述べた。

「嘘の話はいけないことだ。私たち日本教育を受けている者は正直一本。嘘はできない!」

「(クスクス村などのパイワン族の)民衆の大部分は憤慨している。嘘の話をした人は許せない。(私は?)刀で持って殺すと話した」

「殺す」との一言で裁判官の顔色が変わったらしいが、それは自らの尊厳を汚すものに対しては首狩りで報いるとのパイワン族古来の誇り高い精神を述べたまでのことだろう。

■「人間動物園」が「悲しい」のではなかった

一方NHKの弁護団は、ここまで厳格な姿勢で臨むパイワン族の老人を、何としてでも貶めようと試みたのは、たとえ仕事とは言え、やはり見栄えのいいものではなかった。

たとえば、原告団が問題にしているものの一つに、取材に来たNHKのスタッフが、通訳を務めた陳清福氏に謝礼を支払っていないというものがある。ちなみに陳清福氏は「謝礼は貰う気はなかった」と話してはいるが。

そこで弁護団は、こう聞いてきた。

「通訳料を貰う気はなかったというが、今は(訴訟を通じて)請求するのはなぜか」と。

これに対して陳清福氏は次のように答えた。

「(日本時代の)国民学校を卒業しているが、あの時の日本人の教育は非常に厳格。それでパイワン族は正直になった。こういう御恩に、恩返しのつもりで(NHKを)手伝った。謝礼を取らない気持ちで」

そこで再び「今は通訳料を請求しているが」と聞く弁護士。これに対して陳清福氏は「NHKにお金を請求する気持ちはない」と答えた。

相手側の罠に掛った格好だった。おそらく弁護士は、原告団の日本人が純粋なパイワン族をそそのかし、訴訟に参加させたのだとの印象を裁判官に与えようとしたのだろう。

しかし陳清福氏は「お金のために訴訟に参加したのではない」と言いたかったに違いない。

それから陳清福氏は、NHKは高許月妹さんと自分がした話のすべてを撮影していると主張しているので、それを切り崩そうとして「カメラをONやOFFに切り替えるのをすべて見ていたか」との質問をぶつけた。

それに対し、もちろん「わからない」と答える陳清福氏。しかし「カメラは(陳清福氏からは少し距離がある場所で)三脚で固定されていたのでは」との問いには、自分たちが話しをするたびに、スタッフは担ぐカメラを必ず向けてきたことを証言。

スタッフが「見世物」の話をした場面は撮影していないとのNHKの主張は、ますます説得力を失ったようだ。

そそのほか弁護士は、日本語で高許月妹さんに「見世物」の話をしたとのNHKの主張を裏付けるためだろう、高許月妹さんは日本語が上手だということを陳清福氏に言わせようと懸命になっていたが、「ハマ子は国民学校の時、体が弱く、あまり学校へ行っていない。だから日本語は大したことはない」との主張を、陳清福氏が撤回することはついになかった。

NHKの弁護団は、もはや手も足も出ないといった感じだった。

やはり高許月妹さんが「悲しいね」と話したのは、「人間動物園」に関して言った言葉ではなかったのだ、と法廷にいる者なら誰もが思ったはずである。

■捏造番組により日台の絆は逆に強まったか

開廷から二時間ほどで、すべての尋問が終わると、証人席の陳清福氏は立ち上がり、何とNHK弁護団に向かって「ご苦労様でした」と頭を下げた。次いで裁判官に、そして原告側の弁護団に、そしてさらには傍聴席に向かい、頭を下げたのは、何とも立派だった。これに対し、傍聴席にぎっしりと詰めかけていた人々も、一斉に頭を下げるという光景は、何とも清々しいものがあったのである。

NHKの弁護団にしても、きちんと頭を下げて応えていた。

きっと陳清福氏が見せた純真な真心が、そこにいる日本人みなの心を打っていたのだ。

地裁を出てから聞いたのだが、陳清福氏はなぜ今回、山深きクスクス村から、遠く日本までやってきたかかというと、NHKと戦う日本人たちの団結する姿に感心し、それに励まされたからなのだという。

中国の戦略に呼応するかの如く、日本と台湾の心の絆を断ち切ろうとするかの如き「JAPANデビュー」ではあったが、実はこのように、逆に絆を強め、あるいは復活させる契機にもなったようだ。

また、日本統治時代を罵ろうとしたこの番組が、当時の教育で正義感が培われた台湾人から「嘘つき」と軽蔑されるのも象徴的ではある。

次回の口頭弁論は五月十八日。いよいよ高許月妹さんや陳清福氏を取材した島田ディレクターへの尋問が行われる。

なおも「人間動物園」の話を高許月妹さんらに伝えたというなら、その映像を公開するべきだ。その日はすべてを撮影しているのだから。

最後に陳清福氏にはご苦労様でしたと申し上げたい。聞けば国民学校で学んだ精神で戦後も生きてきたのだそうだ。法廷には厳格な姿勢で臨んだが、普段はとても朗らで心やさしい方である。


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発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)

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posted by 親善大使 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾は日本の生命線より
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