2012年09月02日

元台湾総統 李登輝氏に聞く─日本は漁業交渉決着を 尖閣問題「指導者 はっきり態度示せ」

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>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━━ 【平成24(2012)年 9月1日】

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1>> 元台湾総統 李登輝氏に聞く─日本は漁業交渉決着を 尖閣問題「指導者 はっきり態度示せ」
2>> 台湾・亜東関係協会が漁業交渉ですでに日本側と内部的意見交換を推進
3>> 門脇翁の昭和天皇へのご報告、台湾の山の民  西村 眞悟(前衆議院議員)
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◆【ネット署名(第5期)】台湾出身者の戸籍を中国から台湾に改正しよう!!
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  *第5期署名期間:平成24(2012)年8月21日〜10月31日
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1>> 元台湾総統 李登輝氏に聞く─日本は漁業交渉決着を 尖閣問題「指導者 はっきり態度示せ」

【東京新聞:2012年8月26日】

 台湾の李登輝元台湾総統は、年初の総統選で支援した民進党の蔡英文候補が敗れた後、
台湾はさらなる改革が必要だとして、各地を精力的に視察して回っている。台湾と日本、
中国との関係などをめぐり見解を聞いた。(台北・迫田勝敏、写真も)

── 馬英九総統は日台関係は良好としつつ、尖閣諸島は台湾の領土だと主張している。

「尖閣諸島はもともと日本の領土。指導者がはっきりした態度を示せばいい。あいまいな
形にしているからわからなくなってしまう。台湾は漁場の問題だけ(が重要)だ。台湾の
漁民は日本統治時代からあの周辺で魚をとっていた。(日本が)漁業権を認めれば問題は
なくなる。漁業交渉を決着させればいい」

── 総統選後「生命の旅」と銘打った地方視察を繰り返している。

「総統として、政治改革に取り組んだ。立法院(国会に相当)の万年議員を辞めさせ、総
統の直接選挙を実施し、政治を開放した。しかしやれなかったことやり残したことはたく
さんある。一つは経済だ。最近、地方の経済実態を見て回っている。最近も七月末から八
月初めにかけて彰化県や雲林県を回った。

── 政治の世界に戻る考えがあるのか。

「いろいろ提言をするだけだ。そして若い人たちの心が満たされるようないい社会をつく
りたい。地方を回るのは、地方の実情を知ると同時に、いい指導者を探し育てたいと思っ
ているからだ」

── 地方を回ってわかったことは。

「(最南部の)屏東県の製糖工場の広大な甘蔗(かんしょ)畑に樹木を植えていた。広大
な公有地を民間に開放すれば(生産性が高い)茘枝(れいし)などもできるのに…。休耕
地は22万ヘクタールもある。台湾は結局、経済資源や権力を中央に集め過ぎて、民間に開
放していない。それでいて中央の借金(国債残高)は4兆台湾元(約10兆5千億円)という
が、隠れ借金は18兆元もある。合計すると台湾の総生産(GDP)の200%。日本より多
い。中央はどんな経済運営をすればいいのかわかっていない」

── 馬総統は中国との関係強化による経済改善を図っている。

「中国の次期首相といわれる李克強氏と北京大学で同級生だったというある銀行のトップ
が最近来て、北京大学で講義をしてくれと言ってきたが、私は行きません。彼は中国は今
年から2015年まで政治的に乱れると言っていた。その中国に台湾はかなりの投資をしてい
る。台湾企業は輸出できるから中国に行ったが今は輸出も難しくなっている。台湾当局
も、実は中国との関係では困っている。中国との関係はこれ以上、緊密にするのはどう
か。現状維持でいい」

── 日本の政界も混乱が続いているが。

「私は最高指導者の条件は信仰を持つことだと言ってきた。どんな宗教でもいい。私は総
統就任直後の1989年から2004年まで、何か問題にぶつかると、聖書を手に祈り、パッと開
いた箇所を読む。必ず何か役に立つことが書いてある。それに基づいて行動した。指導者
は毅然(きぜん)として行うことが大事。それがリーダーシップだろう」

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2>> 台湾・亜東関係協会が漁業交渉ですでに日本側と内部的意見交換を推進

 台湾の報道によれば、8月29日、台湾はすでに釣魚台列島(日本名・尖閣諸島)の問題に
ついて日本と話し合いを行っていることを外交部の楊進添・部長が明らかにした。

 これは、香港船「啓豊二号」尖閣上陸事件をきっかけに、台湾外交部の董国猷・政務次
長は8月16日、日本の樽井澄夫・交流協会台北事務所代表(駐台湾大使に相当)に対し「第
17回漁業交渉の早期開催」を正式に要請、樽井代表も「漁業交渉の重要性を認識し真摯に
取り組む」と答えたことを受けてのことと思われる。

 一昨日、これまで漁業交渉を担ってきた亜東関係協会は、すでに日本側と漁業交渉の議
題を検討していることを明らかにした。

 すでに下交渉に入っているとは驚きだが、このようなところにも日台の絆の深さを垣間
見る。やはり、李登輝元総統が指摘されたように、漁業交渉を決着させれば、日台間の
「尖閣問題」に終止符が打たれる。日本側は台湾側の意向を正確に汲み取り、漁業交渉の
決着に向け「真摯」かつ「不退転の決意」で取り組んで欲しいものだ。

 日台のこのような協調をもっとも恐れているのは中国なのだから、中国の意向を気にす
る必要はない。日台が漁業交渉を決着した先に東シナ海の安定がある。

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亜東協会、日本との漁業交渉再開に期待
【台湾国際放送ニュース:2012年8月30日】

 台湾の対日本窓口機関・外交部亜東関係協会は30日、台湾と日本の漁業交渉について、
釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)の主権や境界線の問題の短期間での解決は望めないが、
日本側が容易な議題から手をつけるよう希望すると話した。

 中華民国と日本はこれまでに16回、漁業交渉を行っているが、2009年を最後に交渉は途
絶えている。このほど、釣魚台列島をめぐって高まった緊張を緩和するため、台湾は日本
との第17回漁業交渉を一日も早く開くよう日本側に呼びかけた。

 亜東関係協会の蘇啓誠・副秘書長は30日、「養殖や一部の魚の乱獲問題、漁獲量の減少
など資源保護の面で双方は共同研究できる。こういった提携から始め、それから徐々に難
しい問題についてコミュニケーションをとっていけばどうか。最初は比較的容易にコンセ
ンサスを得られるところから、漁業交渉を始められるのでは」と話した。

 蘇・副秘書長によると、行政院農業委員会漁業署と日本側は現在、内部的な意見交換を
進めており、各自で話し合う議題を検討しているとのことで、これらの作業が終わり次
第、日本における中華民国大使館に相当する台北駐日経済文化代表処を通じて、第17回交
渉の詳細を協議することになるという。具体的なタイムテーブルはない。

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3>> 門脇翁の昭和天皇へのご報告、台湾の山の民  西村 眞悟(前衆議院議員)

【真悟の時事通信(No.769):平成24年 8月31日(金)】

 門脇朝秀先生(九十九歳)が、昭和天皇にご報告するために、かつて日本人であり日本
軍兵士であった台湾の「山の民」を訪れておられる。

 私が、門脇翁の本年四月と八月の旅に同行させていただいたことは既にご報告した。

 つまり、私は、戦後数十年にわたる門脇翁と「山の民」の豊かな絆の恩恵を頂きながら
台湾の山々を訪ねさせていただいたのだ。

 この門脇翁の台湾に持たれている絆がいかに貴重かは、次のエピソードで明らかであろ
う。

 台北に住む高名な台湾の方(平地の人)が、門脇翁に頼んだ。

「山の民と、我々との繋がりをつけてくれないか。彼らは、貴方には心を開くが、我々に
は決して心を開かない」

 さて、本稿では、この台湾の「山の民」が、心の世界において、どういう人々なのかを
述べて、わが日本民族およびネイティブアメリカン(インディアン)との繋がりを述べた
い。

 おそらく、数十万年前には、彼らと我々は共通の祖先をもっているのだと思う。

 台湾の山の民と北米インディアンが、自分たちを説明するために語った文章を次に紹介
する。

 それは、この八月二十二日に私とアルコール度数58度の高粱酒を飲み合ったセデック
族の頭目の曾孫であるタクン・ワリス(邱建堂)の言葉と、アメリカワシントン州にいた
スクァミッシュ族の酋長シアトルの言葉である。

タクン・ワリス、日本台湾学会での報告

「わが民族はセデックと自称している。セデックとは『人』の意味である。

 セデック族は、『人は死んでも霊魂は滅びない』と固く信じており、昔からウットフ
(全ての人の霊を指す)を崇め、ガヤ(文化と社会の規範、生きるための法則)を守って
いた。

 それを書き記す文字はなかったが、人々がともに尊重していた規範だった。・・・人々
はガヤに背いた者は必ずウットフに罰せられると固く信じていた・・・。」

 シアトル、保留地への移住を迫るワシントン州総督への抗議文

「あなた方のゴッドは、自分の民は愛しても異民族は嫌う。肌の白いわが子をやさしくか
ばい、あたかも父親がわが子を可愛がるように手引きをするが、赤い肌の者のことは一向
に構わない。

 我々の崇める大霊(グレイトスピリット)はそんなえこひいきはなさらない。

 あなた方の先祖は、墓の入り口を通り抜けると、それきりあなた方のことを忘れる。あ
なた方も彼らのことを忘れる。が、我々の祖先は、地上のことを決して忘れない。

 うるわしき谷、のどかなせせらぎ、壮大なる山々、木々にかこまれた湖、彼らはしばし
ばその美しさが忘れられず舞い戻ってきては、我々のもとを訪ね、導きを与え、慰めてく
れる。

 ・・・私は、『死』という文字は一度も用いていない。『死』は存在しないからだ。た
だ生活の場が変わるだけなのだ。」

 この台湾の山の人であるタクン・ワリスと北米インディアンの酋長であるシアトルの言
葉に接した我々日本人は、遥かかなたの我々の共通の先祖から流れ出る親しみ深い精神の
世界の共通性を感じるではないか。

 台湾の山の民も北米インディアンも、自分たちのことを「人」(ヒューマンビイーン
グ)という。

 遥か昔に、共通の先祖から歩み始め、ある群れは台湾の山々に、ある群れは日本列島
に、そして、ある群れはベーリング海峡を越えて海の向こうの大陸にたどりついた。

 この壮大な神秘的な精神の世界の広がりを、台湾の山の中で感じた。

 なお、このたびの門脇朝秀翁と台湾の山の民を訪ねる旅には、平成九年五月、私ととも
に尖閣諸島魚釣島に上陸して貴重な映像記録を残している映像教育研究会の稲川和男氏も
同行して、心にしみる多くの場面を撮影している。

 諸兄姉には、是非、次に記載する映像教育研究会からこの度の台湾の山の民の映像を入
手されご高覧いただきたくお願いもうしあげます。

映像教育研究会 代表 稲川和男
〒104−0041
東京都中央区新富1−13−24 LMベルコート新富町603
TEL 03−3553−9181
FAX 03−3553−9182

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posted by 親善大使 at 08:22| Comment(1) | TrackBack(0) | 日台共栄より
この記事へのコメント
"マスター、悪い悪い......"レグルス戦争日、その後、まだ終わっていない、それが中断されたパニック奴隷の表情だった。 ferragamo マトラッセ http://www.bag-whichs.com/
Posted by ferragamo マトラッセ at 2013年08月16日 16:43
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