2012年03月30日

塚本先生4月上旬世評「釈迦に提婆(日本)と(中国)」

釈迦に提婆(日本)と(中国) 平成二十四年四月上旬   塚本三郎

釈迦の大自然観(仏法)
◎ 王宮の中で王子(悉達多太子)として生まれた釈迦は、何不自由のない環境の中で成長
したが、やがて人生に、生・老・病・死の四大苦が避けられないことを知るに及んで、その原因を探求する為、王宮を脱け出し、隣国へ、一介の乞食となり流浪者として旅した。その間、八十歳までの生涯を、修行の旅として歩かれた。太子の行動とその言葉が仏教の源泉となったことは、仏教徒の等しく信じている処である。

◎ 釈迦が、地位も、財も捨て去り、そして己を無にして、人生の生き方を探求し続けた修
行の成果は、「大自然の法則」を悟り、具体的に、この世の中に適用された説、つまり数々の自然観及び人生観を「仏法」として伝えられている。それを弟子達が編纂し仏典として体系化したものと伝えられる。

◎ 仏法の説は、人生に対して四苦八苦の苦しみを与えるのは、大自然の罰則ではない。
より良い人間に成長せしめるための、大自然、即ち仏法による警告であり注意である。
苦しみの現象を「警告と受け止めるべきだ」と解釈する。それを天の啓示とも云う。
毎(ツネ)に是(コ)の念を為(ナ)す、何をもってか衆生をして 無上道に入り 速やかに 仏心を成就することを得せしめんと。               (法華経寿量品第十六)

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2012年03月19日

塚本先生3月下旬世評「一刻も早く総選挙を」

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一刻も早く総選挙を 平成二十四年三月下旬 塚本三郎

「言うだけ番長」
 民主党の前原誠司政調会長が、自身の言動に関する報道内容を理由に、産経新聞の取材を拒否した。だが間もなく出席を認め、「マスコミの取材の自由及び報道の自由を制限するつもりはない」と述べ前言を取り消した。

 八ツ場ダムの取り消しを指示したが、やがて復活を認めた、彼の大胆な発言は余りにも有名である。「言うだけ番長」とは、前原氏に付けられた「綽名」らしい。

 先に言ったことを、間もなく取り消す常習者と評されたようだ。

 言ったことによって、いっときでも、関心を寄せる為の言葉の乱用なのか、それとも、思いつきを、すぐ発言する性癖の主人なのか。

 政治家にも、マスコミや評論家にも、最近、新しいカタカナの言葉を使う。我々昭和初期の老人には、理解に苦しむことばが多く在る。若者の間で流行させたものなのか。

 政治家は「言行一致」が大切である。出来もしないことや、やれる自信がないのに、国民受けのする言葉を乱用して良いのか。それが政治不信の原因となっている。

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タグ:民主党

2012年03月13日

塚本先生3月上旬世評「混乱の政局を読む」

UPが遅くなり申し訳ありません。(ブログ管理人)

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混乱の政局を読む 平成二十四年三月上旬  塚本三郎

 政権与党となった民主党には、党としての綱領が無い。作ろうとすれば、所属の党議員の中の相当数が主義の相違によって、党自身が分裂する恐れが在るから。
 結局、民主党は、選挙互助会、即ち当選する為に集まった、自分本位の政党だ。その党が幸運にも二年半前の総選挙で圧勝し、その代表が内閣総理大臣となった。
二人の総理は共に失格して、三人目を野田佳彦氏が引き継いだ。二人の失格原因は、出来もしない政権公約(マニフェスト)の中身が主であり、与党であった自民党政策の反対ばかりを唱えたから。
その失政の前例を知り抜いている三代目の野田佳彦氏は、本家帰りの如く、自民党の政策に寄り添っている。否、自民党への「抱き付きだ」との悪評を買っている。政策のみならず、精神的にもその態度がみえており、財務省主導の増税論の強調が目立つから。

 かくして三人共に、民主党首相の数々の失政を、国民が承知しているから、一刻も早く政権を交代して、民主党は、潔く権力の座から下がれ、との国民の声一色である。

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2012年02月13日

塚本先生2月下旬世評「日本は下り坂か」

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日本は下り坂か  平成二十四年二月下旬 塚本三郎

こんな日本に誰がした
 ◎ 毎日のテレビNHKニュースは、先ず、凶悪犯罪の発生及び、その行動と始末を、こと細かに興味深く報道し、凶悪犯罪が常態化していることを強く印象付けている。

最近の日本社会は、経済の低迷、教育の無責任な自由と放任、その上、金融、拝金思想の不正と、偽善がまかり通っている。その原因が無責任な与野党の政治に起因する。

日本社会は物の豊かさを生んだけれど、逆に心の貧しさと、道徳心を軽視した教育で、国民を育ててしまった。政界の混迷が、その事実を物語っている。
 ◎ 交通事故の災害は、例外なく死者を伴い、その悲惨な事故現場の姿を連日のテレビは生々しく放映して見せる。マイカー全盛の日本人社会にとっては、他人事ではない。
 車が狂気、否、凶器であるから、決して自分には起こらないとは言い切れない。
 続いて火災に伴う焼死者の続出である、老人夫婦の焼死体は、判別出来ない程の悲惨さと思う。戦後の建築資材に毒性が多いこと、それが失火と共に逃げ遅れの原因なのか。
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2012年01月13日

塚本先生24年1月下旬世評「通貨戦争の年」

 元民社党委員長塚本三郎先生1月下旬世評です。
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通貨戦争の年  平成二十四年一月下旬 塚本三郎

 戦争に敗れることが、如何に苛酷であるかは、敗戦の汚名を経て、既に半世紀以上、尚その恥は消えない――その上、今回は経済の戦い、即ち「通貨戦争」として米国のドル、中国の元、欧州のユーロの三方の挑戦を受けつつある、日本円との戦争の年である。

◎ 近代社会では、物々交換に代って、交換の価値をまず、通貨で決め、その代償を「金」と決めたことは、人間として最大の進歩であり発明である。

◎ 金は地上に在って、生まれながらにして、通貨としての宿命を背負って生まれた。まず、その物に価値が在る。即ち美しい。腐敗しない。少量で貴重である。そして地球上のどこにも存在する。この様な条件が揃っていた。ただ、土の中の含有量の多寡は別だが。

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2012年01月01日

塚本先生24年正月世評「混迷の年を迎える」

混迷の年を迎える  平成二十四年正月 塚本三郎
「一年の計は元旦に在り」とか「初志貫徹」と伝えられる日本的標語は、先祖様の生き抜いた歴史の教訓である。人生は心の持ち方がすべての基であると、自問自答している。
 元旦に計を立てるとすれば、先に来るであろう今年一年の内外の諸情勢を検討し、分析を重ねた上での判断が必要である。では経済と政治について考える。
◎平成二十四年の世界の経済情勢は、果たして回復に転ずるのか、或いは更に二番底と呼ぶ、更に危険が控えているのか。諸情勢を分析すると、良かれ悪しかれ、日本の政治と経済は、まず米国の動向に左右されることは避けられない。
現在の米国は必死に足掻いているし、底知れない力を蓄えているから、大きくは望めないが、二番底の心配はなかろう。
経済的に注目を要するのは、中国人民の政権に対する不満と騒動の行方である。
無理を重ねた、景気の下支えの土木工事(道路、住宅等)が、政府資金の限界となり、大きなインフレを招いており、 新年中に大破綻を来たすとの識者の論が少なくない。
  BRICs各国発展のスピードも、年末には既に期待したよりも鈍化してきた。
それと共に、欧州の立ち直りが、期待できるのかが最大の関心事である。
◎世界の政治状況は、経済の破綻が、民衆の不満の根源となり、北アフリカのジャスミン革命から、中東へと飛び火した民衆の蜂起は、静かなる革命として、各国の全体主義政権の足下を揺り動かしている。

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2011年12月21日

塚本先生12月下旬世評「富国強兵がなぜ悪い」

 元民社党委員長塚本三郎先生12月下旬世評です。
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富国強兵がなぜ悪い 平成二十三年十二月下旬 塚本三郎

富国をめざせ 

街路の銀杏並木が、黄金色に輝いて美しい。

年末は、あわただしいのが毎年のことである。だが、今年の年末は、そんな師走の声を耳にしない。そして不景気で暗い話ばかりが伝えられていることは、前号で報告した。

仕事が無いのではない。仕事が発注されないのだ。

 円高のために、アジアの周辺国へ工場を移して、生き延びようと、必死の努力を考える経営者のあがきの結果でもあろう。

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2011年12月01日

塚本先生12月上旬世評「世界経済は、行き詰っている」

 元民社党委員長塚本三郎先生12月上旬世評です。
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世界経済は、行き詰っている  平成二十三年十二月上旬    塚本三郎

アメリカの停滞 

アメリカは、政治、経済、そして軍事を含めて、地上に於ける各国のリーダーとして、戦後の世界を指導し、かつ自由と民主政治の守護神を自負して来た。そのことは、自他共に認められて来た。そのアメリカが、経済的に勢いを減じつつある。

 もちろん、今日なお、必死の努力を重ね、指導的地位維持のため、涙ぐましい施策を重ねつつあり、特に経済的に困窮し、「通貨の大量発行」を余儀なくされている。

隣国のメキシコをはじめとする、途上国の人民は、自由で、憧れの国、アメリカを目指して、不法移住が増大し止まることがない。このことが、更に大きな失業問題、住宅問題と重なり、失業率の増大が、更に経済力の低下を招いている。

 その為、基軸通貨のドルは、ここ三年間で五十%も下落しても未だ止まらない。

 この国の国力の低下は、世界の基軸通貨であることから、他の自由主義国家のみならず、共産圏でさえも、その悪影響は避け難くなりつつある。

 アメリカの国力の低下は、即、自分の国への悪影響となることは承知しつつも、世界各国が、自分のことのみを考えている。

 その上、かつてのアメリカの威信と国力を、未だに頼りにしていて、アメリカを助け、協力しようとはしないのが世界の実状である。何れも勝手な国々とみるべきか。

 アメリカはそれでもなお、世界の警察軍として、莫大な軍事費を用意し苦悩している。そのために経済力に比べて、軍事費が重荷となりつつあるのであろう。

 科学技術、及び教育機関の実力は未だ、軍事力と共に、世界の指導国としての地位は衰えていない。また衰えることは、文明国の悲劇と云うべきだ。アメリカが、世界各国の発展と比べて相対的に、その進歩の速度が遅い点は否定出来ない。

それでも世界の頂点に立つアメリカには、何れの国も同情を与えない。逆に「追い付け、追い越せ」との意気込みである。

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2011年11月13日

塚本先生11月下旬世評「男はどこへ消えた」

 元民社党委員長塚本三郎先生11月下旬世評です。
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男はどこへ消えた  平成二十三年十一月下旬 塚本三郎

 秋は祝日が多い。土、日に付けて祝日も重ねた三連休が珍しくない、休日には一日中、机に向かって読書し、退屈になってテレビをつけ、いっときは尺八を吹く。

 二日も家に居れば退屈になって、妻を誘い気分転換のつもりで街中に出る。

 勿論、目的は妻の好むデパートであり、外来のブランド店が占める流行物である。

 一々品を確かめ、値段を調べてみても「セール」の看板程に値下げしていない。円高なのに、「デパートはユーロと関係ないのね」と店員に愚痴る。最初から買う気がなくとも、一言非難だけは残して歩くのが彼女のクセ。と言えば怒るだろう。

 どの通りも若者達で溢れている。さすが我々老人はお呼びではないらしい。

 だが眼につくのは、女性の元気良さである。通行者の八十%は女性である。二十%は若い男子が、女性に手を引かれて歩いている。

 両側の店、特に名古屋は街路が広いため、街の中心部は、道路下の地下街がにぎわう。約三百店程の商店の中で「男もの」の店は三軒より見当たらない。店は女性中心だから、歩く人も女性とならざるを得ないのだろう。

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タグ:占領憲法